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平成29年 9月定例会(第3号 9月14日)

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  1. 勝山市議会 2017-09-14
    平成29年 9月定例会(第3号 9月14日)


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    平成29年 9月定例会(第3号 9月14日)                   平成29年9月                勝山市議会定例会会議録第3号 平成29年9月14日(木曜日) ───────────────────────────────────────────                         平成29年9月14日(木曜日)午前10時開議 第 1 一般質問 第 2 議案第13号 平成29年度勝山市一般会計補正予算(第3号) 第 3 議案第14号 平成29年度勝山市国民健康保険特別会計補正予算(第1号) 第 4 議案第15号 平成29年度勝山市介護保険特別会計補正予算(第1号) 第 5 議案第16号 平成29年度勝山市下水道事業特別会計補正予算(第1号) 第 6 議案第17号 平成29年度勝山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号            ) 第 7 議案第18号 平成29年度勝山市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号) 第 8 議案第19号 平成29年度勝山市水道事業会計補正予算(第1号) 第 9 議案第20号 勝山市立児童センターの設置及び管理に関する条例の一部改正に            ついて 第10 議案第21号 勝山市附属機関の設置に関する条例の一部改正について 第11 議案第22号 勝山市簡易水道基金条例の一部改正について 第12 議案第23号 平成29年度勝山市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号
               )に関する専決処分の承認を求めることについて 第13 認定第 1号 平成28年度勝山市歳入歳出決算の認定について 第14 認定第 2号 平成28年度勝山市水道事業会計利益の処分及び決算の認定につ            いて 第15 請願陳情について(報告) 本日の会議に付した事件 第 1 一般質問 第 2 議案第13号から議案第23号、認定第1号及び認定第2号 第 3 請願陳情について(報告) 出席議員(16名)       1番  久 保 幸 治 君      2番  竹 内 和 順 君       3番  田 中 三津彦 君      4番  吉 田 清 隆 君       5番  下 牧 一 郎 君      6番  近 藤 栄 紀 君       7番  下 道 惠 子 君      8番  丸 山 忠 男 君       9番  松 山 信 裕 君     10番  帰 山 寿 憲 君      11番  乾   章 俊 君     12番  倉 田 源右ヱ門君      13番  北 川 晶 子 君     14番  山 田 安 信 君      15番  安 居 久 繁 君     16番  北 山 謙 治 君 欠席議員( 0名) 説明のため出席した者    市       長      山岸 正裕 君    副   市   長      松村 誠一 君    教   育   長      梅田 幸重 君    総務部長           上出 康弘 君    政策幹財政課長事務取扱    小沢 英治 君    市民生活部長         中山 弘之 君    健康福祉部長福祉児童課長事務取扱                   松井 隆治 君    商工観光部長商工振興課長事務取扱                   水上 実喜夫君    農林部長農業政策課長事務取扱併農業委員会事務局長                   坂井 茂敏 君    建設部長           酒井 与志弘君    消防長            堂山 信一 君    教育部長史跡整備課長事務取扱 平沢 浩一郎君    スポーツ局長スポーツ課長事務取扱                   池田 芳成 君    総務課長           伊藤 寿康 君    市民課長           河野  誠 君    ふるさと創生・移住課長    米村  衛 君    観光政策課長         北川 昭彦 君    林業振興課長         黒田 和夫 君    建設課長           山本 典男 君    都市政策課長道駅推進室長事務取扱                   木下 秀樹 君    上下水道課長         下牧 真輔 君    教育総務課長         平野 公子 君    会計管理者会計課長事務取扱  苅安 和幸 君    監査委員事務局長       松井 博文 君 事務局出席職員      局   長  山 岸 善太郎      書   記  鳥 山 健 一      書   記  北 川 一 雄                  午前10時00分開議 ○副議長(北川晶子君) これより本日の会議を開きます。              ――――――――・―――――――― ○副議長(北川晶子君) 会議録署名議員は前回のとおりであります。              ――――――――・―――――――― ○副議長(北川晶子君) この際、諸般の報告をいたします。  丸山忠男君は、所用のため遅刻する旨の届け出がありました。  以上で諸般の報告を終わります。              ――――――――・―――――――― ○副議長(北川晶子君) これより日程に入りまして、昨日に引き続き、日程第1、一般質問を行います。 ○副議長(北川晶子君) まず、竹内和順君の質問を許します。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) おはようございます。立志会の竹内和順でございます。  ことしの夏、白山平泉寺開山1300年記念祭におきまして、市行政の皆様方の絶大なる御支援を賜りまして、7月15日から17日、そして30日の記念祭には、たくさんのお参りを頂戴いたしまして、高いところではございますけど厚く御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。  また、県のほうからの御支援、そして議会の皆さんの御理解、御支援を賜りまして、これまた感謝申し上げる次第でございます。本当にありがとうございます。  平泉寺へのお参りが、この記念祭の一過性に終わることなく、さらに全国から、県外から皆様のお参りをお待ち申し上げ、平泉寺地区といたしましても、そのような気持ちで参拝客をお迎えしたいと思っています。今後とも御支援のほどよろしくお願いしたいと思います。  それでは、一般質問に参りたいと思います。大問二つの一問一答でお願いしたいと思います。  1番目は、まちなかのにぎわい創出についてお願いします。まちなかににぎわいを創出し、地域活動の活性化についてお尋ねいたします。  観光の産業化を目指して鋭意努力されているおかげで、恐竜博物館、白山平泉寺、スキージャム勝山等の観光地、そしてスポーツ大会等の参加によって使用された勝山市体育館ジオアリーナなどは、相当のにぎわいを出してきているとありがたく、喜んでいるところでございます。  市外、県外、全国からこの勝山市に訪れてみえているものと思います。このように、勝山市に来られた方々をまちなかに誘客して、まちなかのにぎわいを創出していこうという事業には、私たちも精いっぱい応援していきたいと考えています。  そこで、まちなかへの県外からの誘客の前に、地元の人たちがまちなかを大事にし、興味を持ち、地域は地域で守り、盛り上げていこうという気概が何よりも大切かと考えます。やはり、何といっても市の中心部であるこのまちなかの活性化は、市民全員の願いではないでしょうか。  私も幼少のときに、本町やサンプラザに来るのは楽しみでわくわくしたものです。しかし、今現在はどうでしょうか。寂しいものを感じます。本町通り商店街のにぎわいを取り戻そうと、空き店舗情報バンクの立ち上げ、貸し付け物件の募集、登録、情報公開、貸し付けシステムの構築、新規出店の促進や創業塾開催による起業家・実業家応援体制、そして商業地域等出店促進事業や開業後の支援対策等を講じておられるのは存じています。  また、本町通り沿線を景観形成地区に指定しての融雪を伴ったカラー舗装、いわゆる高質舗装化を施工し、歴史的まちなみ景観創出事業を展開されました。これらは、勝山市都市計画マスタープランにおけるコンパクトシティ形成の事業のあらわれと認識いたしております。現在の本町通り商店街は、旧城下町風まちなみ景観に整備されているだけで、にぎわいがあるとは決して思われません。まちの中心性は回復されているのでしょうか。多様な主体との連携と協働がまだまだ弱いように感じます。  ことしのお盆なんかはどうでしょう。とてもお盆のにぎわいとは感じられませんでした。よさこいがなくなったからなのでしょうか。お盆に帰ってきた若者など、帰省してきた者は必ず、ここ本町などまちなかに足を運んでくるのではないでしょうか。将来は、いや近々勝山に帰ってこようと思っている人もおられるはずです。ことしは寂しいものを感じたのではないかと思います。  中心市街地のさらに中心の本町のまたさらに中心にあるのが、現在では駐車場となっています。商店街を積極的に活性化させようという思いは感じることはできません。主体となるまちの意欲や動きはないのでしょうか。  まちなかと言えば、商店街、そして左義長祭り等のにぎわい、左義長祭りは冬しか見られませんが、まちなかの風物詩ではないかと思います。せめて冬以外にも左義長のやぐらぐらい見られないものかと思います。各地区の倉庫にしまわれてしまって目にすることはできません。もし倉庫のシャッターがガラス張りとかであれば、商店街を散策していく中で、触ったり、カメラで撮ったりと楽しみもふえるのではないかと思います。本町通り商店街といわず、サンプラザ周辺、元禄線通り、中後商店街、河原町商店街など、いわゆるまちなかと言われるところのにぎわいを復活してもらいたいと考えます。市のお考えをお願いいたします。  二つ目に、駅前の活性化についてお尋ねいたします。  えちぜん鉄道は、市民にとって重要な移動手段でございます。そして、えちぜん鉄道勝山駅は、勝山市の玄関口とも言われます。また、観光の産業化に向けて、えちぜん鉄道勝山駅前の活性化は重要な事業の一つと考えます。えちぜん鉄道全線開通10周年記念事業を機に、これまで多くの事業を展開してこられたところでございます。  舗装の高質化、消雪施設、シェルター、電線類地下埋設等の歩道整備、植栽、照明、休憩施設、情報板設置の広場整備、テキ6展示施設整備、そしてロータリー整備に、平成25年には駅舎改修工事が行われ、整備が着々と進められてきました。行政とえちぜん鉄道との努力と連携の成果によって、昨年度の利用者が355万8,628人と一昨年より約10万人も伸び、発足当初の予想をはるかに超える数字となっています。  そこで、えちぜん鉄道営業の復活はとりあえず果たしたところで、次は駅前のにぎわいが問題となるのかと思います。駅前という言葉の響きには、遊び場とか商店街、食べ物屋さん、ホテル等、いわゆるにぎわいという意味合いがあるのではと思います。福井から勝山駅におり立ったとき、帰省客のイメージは、県外客のイメージはどんなものでしょうか。  ことしは、駅前にて旅カフェと銘打ってのイベントを開催されていました。とてもいいアイデアだと思って見ていましたが、それでもちょっと寂しいものがありました。福井市において、VSエルパVS駅前モールなんてやっていました。何か活気を感じたものでございます。  えちぜん鉄道の豊北社長も、駅を中心とした新たな人の流れの創出を目指すとおっしゃっています。帰省客のためにも、観光客のためにも、もちろん勝山市民のためにも駅前の活性化が欲しいと思いますが、市の見解をお願いいたします。  三つ目に、中央公園の再整備計画についてお尋ねいたします。  この1、2年、中央公園のそばを通る機会が多くなりまして、特に意識することもなく、この市役所を含めて周辺施設に通ってきていました。しかし、公園に寄ることはありませんでした。この市役所の3階のトイレからよく公園を見ることができまして、改めて公園に対して意識を持った次第でございます。それ以来、何度か中央公園に行ってみました。ここは市役所、教育会館、サンプラザ、そしてゆめおーれ勝山に面しているところで、市内の中心部に位置するわけでございます。市の中心部にこのような緑の空間があるのはとてもすばらしいことで、これまたまちなかのある意味でのにぎわいを創出できる空間と考えています。  中央公園の再整備計画についてお伺いいたします。公園は目的等に応じていろんな機能を持ち合わせることができる場所でもありますが、中央公園と名前が示すように、人が集まってくるような場所であってほしいと望みます。市の見解をお願いしたいと思います。  以上3点、まちなかのにぎわい創出についての質問でございます。 ○副議長(北川晶子君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 中心市街地の活性化についてお答えいたします。  中心市街地の活性化は、20年以上前から継続的に取り組んでいる勝山市の重要課題であります。今まで取り組んできた数々のハード、ソフト事業を振り返れば、議員が言うように、決して商店街を積極的に活性化してこなかったということは断じてありません。
     平成15年以来、現在の都市再生整備計画事業の前身であるまちづくり総合支援事業、その後のまちづくり交付金事業によって、高質舗装や街灯の整備、町屋への改修補助によるまちなみ整備を進め、改修整備したゆめおーれ勝山を起点に、この春に改修オープンした花月楼、また大清水や七里壁といったまちなかの文化、歴史スポットへの散策誘導を図り、歴史、文化、ジオパークなどへの関心にも応え得る重層的なハード整備を継続的に進めてきたのであります。  平成27年度及び平成28年度に実施したおもてなし商業エリア創出事業は、今後も増加が期待される勝山市を訪れる観光客のまちなかへの誘客、特に観光客のニーズである飲食をまちなかで楽しんでもらうことによって、中心市街地全体の活性化を目指しておりまして、市の補助事業によってこれまで合計13の飲食店等が店舗の改修や新築を行いました。内外装の一新、トイレの洋式化などハード面の整備に加え、外部専門家のアドバイスによるメニューやサービスの改善、SNS等での情報発信、昼間の営業開始等により観光客に焦点を当てた経営にシフトした結果、新築を除くこれらの店舗の売り上げについて、改修翌月を対前年同月と比較したところ、平均118%と上昇しております。今後も観光客のニーズを的確に捉えて、観光誘客によりまちなかを活性化させ、観光の産業化による市全域の活性化につなげてまいります。  また、御質問のお盆のにぎわいにつきましては、昨年まで8月14日に開催してきたかちやまワッショイが終了したことにより、市民の皆様や帰省された若い方々から、寂しいといった声をお聞きいたしております。  今年度の取り組みは、観光の産業化を進める観点から、農協会館で11日間にわたり開催したDINO−A−LIVE、年間を通じて実施している白山平泉寺開山1300年記念事業などの長期間の事業、さらにはスキージャム勝山でのGAZOO Racingや越前大仏での門前市など、観光誘客を主体とした事業にシフトいたしました。  一方、まちなかでは昨年から、市民、帰省客、観光客の方々に、静かに夜の市街地の風情を味わって散策していただけるよう、夏の長期間、灯りまつりを実施してきました。しかし、まちなかのシンボルとなるこのお祭りは、祭りとしてまだまだ課題があるとも感じておりますので、この灯りまつりをさらに工夫して、ことし以上に充実させていくよう指示しております。  一方、御指摘いただいた市民や帰省客を対象としたまちなかのにぎわいイベントについては、来年はさらにもっともっと力を入れていきたいと考えております。若い人を中心に企画を盛り上げ、観光誘客事業と連携することで、勝山市に帰省してきた方々が市民と一緒に盛り上がって楽しむ、若者を巻き込んだ市全体の取り組みとして今企画しているところであります。来年の夏は、このイベントを楽しみに帰省したくなるように、勝山の食、産業、文化、芸術の魅力を詰め込んだイベントとなるよう強く指示しているところであります。  次に、中央公園の再整備計画についてお答えいたします。  勝山市では、市内33カ所の都市公園が昭和40年代から整備されてきましたが、多くの公園では老朽化が進み、計画を立てて、順次遊具の取りかえなどを行っています。  特に中心市街地に位置し、昭和50年に整備されて以来、市民に親しまれてきた中央公園は老朽化が進み、現在は市民が憩い楽しめる公園としての魅力に乏しく、中心市街地にある都市公園としての機能が薄れております。公園を取り囲む生け垣に視線を遮られているため、最近では公園があることさえも忘れ去られている現状に、多くの市民から再整備を要望する声をお聞きいたしております。このため、平成26年に都市再生整備計画事業第3期の採択を受けて再整備を計画いたしましたが、長尾山総合公園の再整備が急務となり、現在実施できていない状況であります。  再整備のコンセプトは、市役所、市民会館、教育会館、サンプラザに接して市の中心に位置するロケーションを生かして、市民が気軽に憩えるセントラルパークとして機能させることであります。子どもたちの保護者からも、既存の噴水の中で遊べるように改修してほしいとか、雨の日にでも中で遊べる施設が一緒にできないか、また、もっと四季折々の花を植えて心の和む公園にしてほしいなど、さまざまな要望を聞いております。  また、公園内にプロムナードを設ければ、歩行者のための通路として、ゆめーれ勝山から東御門橋を通って市役所と市民会館の間を抜けてお種坂を下り、本町通り、花月楼に至る散策ルートにすることもでき、中心市街地の活性化に資することにもなります。  一方、都市機能が集積する位置にあるこの公園は、市民の屋外避難場所としても重要なことから、生け垣をなくしてどこからも出入りできるオープンな公園を目指したいと考えております。  今後、市民要望に応えるためにも、都市再生整備計画での整備を、議会でもぜひこのテーマについて論議をいただき、その結果、予算をしっかりつけて進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 次に、まちなかのにいわい創出についてのうち、駅前の活性化についてお答えいたします。  鉄道で勝山市を訪れる観光客にとって玄関口である勝山駅は、平成23年に駅前のロータリーが整備され、平成25年に駅舎の改修を終えました。築100年を超えた登録有形文化財である駅舎が電車を迎え、大正時代のレトロな雰囲気の待合室とおしゃれなえち鉄カフェが観光客をもてなす、まさに豊かな歴史・文化を誇る勝山市の顔であると言えます。  この夏、観光客や帰省客でにぎわう8月10日から20日までの11日間、えちぜん鉄道や市内の事業者が実行委員会形式でえち鉄カフェ、旅カフェと題しまして、勝山駅前のデッキスペースを利用した臨時のカフェサイトをオープンしました。この旅カフェをえちぜん鉄道を利用して勝山を訪れる観光客を、まちなかの観光スポットや飲食店へ誘導する拠点と位置づけ、ドリンクや地元の食材を生かした軽食コーナーが設けられたほか、勝山の自然や歴史を学ぶことができる体験型教室や地元のストリートミュージシャンによるライブなど、さまざまな企画が催されました。  旅カフェは、勝山市まちなか賑わい創出事業を活用して、初めて駅前で開催された企画でしたが、連日夜8時まで営業、特に納涼花火大会が開催されました14日には366人が訪れ、期間中の利用者は2,262人と報告を受けています。天候の関係から利用者の少ない日もありましたが、カフェには地元の人も訪れ、全般的には駅前ににぎわいが生まれたのではないかと考えます。  えちぜん鉄道からは継続の相談も受けておりますので、まちなかの事業者との一層の連携などを加え、魅力ある事業の企画につながるよう継続的な支援について検討し、駅前及びまちなかの活性化につなげていきたいと考えます。  また、地域のまちづくり団体が、駅前において県の補助事業を活用しながら、新たな事業展開を図る計画や民間事業者による事業の動きもございますので、こうしたことに対しましても駅前活性化の観点から支援をしてまいりたいと考えます。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。ただいま市長より、まちなかのにぎわい創出ということでの熱い思いをお答えいただきまして、本当にありがとうございます。  私、郊外といいましょうか、平泉寺から見ますと、まちというのはこのあたりはあこがれの場所、あそこへ行くと何かある、いつもにぎわっている、うらやましいというまちに対するイメージでございます。まちへ行ってこようかという言葉で会話をしています。メーンとなるこのまちに活気があると、勝山全体が盛り上がっているイメージにつながるのではないかと思います。  公園にいたしましても、再整備でさらなる計画とお聞きいたしまして、議会としても立派な公園をと思っています。また、えちぜん鉄道勝山駅ですけど、昔に比べたら、きれいに雰囲気のある勝山らしい駅舎になったのではないかと思います。  ことし始まった旅カフェ、私も夜、昼間、2、3日寄させてもらいました。これは続けてもらえればと思います。1年や2年では定着というのもなかなか難しいかと思います。必ずや続けていれば、市民の皆さんも昼、夜となく寄ってきてくれるのではないかと思います。あわせてよろしくお願いしたいと思います。  続きまして、二つ目の農業振興についてですけど、きのう、倉田議員のほうより、同じように勝山の農業振興の御質問がありまして、市長よりるる熱き勝山市の農業政策ということでお話を頂戴したもので、ちょっと質問しようかどうしようかという思いでいるんです。市長がそれだけに勝山の農業に対してきちんと考えておられるのだなということで、本当にありがたいと思います。せっかくつくった質問でございます。多少違うところもございますので、私の目線で質問させてもらいたく思います。  勝山市の農業の姿を見てみますと、平成27年データでございますが、経営耕地面積1,637ヘクタール、5年前の1,845ヘクタールよりも11%減、農家戸数が1,217戸、5年前の1,457戸より16.5%減、農業従事者のうち70歳以上が3割の29.5%と高齢化が進んでいます。農地の荒廃化というより農業農村の維持に支障を来し始めているのではと思います。そんな中でも、何とか先代からの土地を守り、耕作を続けているのが現状かと思います。  ここ勝山では、豊かな自然のもと寒暖の差が大きく、おいしい水の恵みによって勝山産ブランド農作物が誕生しているのではないかと思います。我々はこれが当たり前のように、このおいしい野菜やお米をいただいていますが、都会から見たら決して当たり前ではなく、貴重な農作物と考えます。  そこで、地消地産という考え方についてお尋ねしたいと思います。  地産地消という言葉を御存じの方は多くおられると思います。地域で生産された農作物を地域で消費するという考え方です。それに対して最近、地消地産という考え方がありまして、地方創生の柱にしている県もございます。この構想は地域で消費するものは、その地域でつくることを掲げる消費地生産を基盤に置き、一つの自給圏の創出を目指すものです。より地元を盛り上げるためには、農業でも誰に、何を、どのように価値を提供できるかというマーケティングの考え方を用いる必要があると考えます。  地域が外部から獲得してきたお金を安易に放出せず、地域内で循環させることが非常に重要でございます。外部からお金を稼ぐことも大事ですが、この循環力も地域活性化の達成を考える上でまた重要な概念であると考えます。消費のための生産のあり方ではなく、持続可能な社会のための消費のあり方が求められてきていると思います。  二つ目でございますが、就業支援と経営支援についてお尋ねいたします。  勝山市の農地と言えば、まさしく中山間地に位置し、坂井平野などとは全く異なり、のり面が多く、傾斜が厳しい環境であるのは、皆さん御承知のとおりかと思います。のり面の草刈りの重労働も、皆さん周知の範囲かと思います。こののり面の草刈りの管理がなかなか困難なために、大規模経営の農業に踏み切れないところで、新たな勝山型農業が生まれてきたものと認識しています。  そこで、勝山市の農業の姿を統計で見てみますと、専業農家、兼業農家の数の推移では、平成7年で、第2種兼業販売農家は全農家2,034戸のうち1,435戸の70.6%であったのが、平成12年では69.3%、平成17年度は60.1%、平成22年で59.4%、平成27年度では全体1,217戸のうち634戸の52.1%とコンスタントに減少していることがうかがえます。  また、農業従事者(販売農家)のうちの年齢別数を見てみますと、平成27年において70歳以上が、先ほど申しましたように3割、順次60代が25.1%、50代が17.6%、40代が10.5%、30代が8.9%となっています。  販売農家と申しますのは、経営耕地面積が30アール、3反以上の農家を言います。また、第2種兼業販売農家とは、メーンのお勤めはしっかり持っていて、土日などに農作業を行っている農家のことでございます。このデータから、親の代では農家を続けていたが、自分の代で農家をやめていることがうかがい知れます。その理由は、農業収入の点などいろいろありますが、のり面の草刈りの管理も十分な理由ではないかと考えます。このようにして担い手がだんだんといなくなり、この農地は誰かにかわりにつくってもらわないと耕作放棄地となっていくということです。  他方、販売農家のうち専業農家の数を見てみますと、平成17年では全体の8.1%、平成22年では9.8%、平成27年では11.6%と増加傾向にあります。農業収入1本で農業経営に携わっていることは大いに推奨したいと考えます。国においても、中山間地農業ルネッサンス事業を展開しています。市の就業支援、あるいは経営支援の御見解をお願いしたいと思います。  最後に三つ目でございますけど、鳥獣害対策、特にサル対策についてお尋ねいたします。  勝山市における鳥獣被害防止計画についてお伺いいたします。現在、イノシシ被害対策として電気柵、金網柵、そして捕獲おりなどの対策がとられていますが、他の有害鳥獣に対する対策はどのような計画がなされているのでしょうか。最近、サルによる被害が多く発生しており、イノシシ対策用の柵やおりでは、サルには全く通用いたしません。他の対策が施される必要があると考えます。  以上3点、私の農業振興に対する質問でしたが、重なるところがあれなんですけど、市の見解をお伺いしたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 坂井農林部長。               (農林部長 坂井茂敏君 登壇) ○農林部長(坂井茂敏君) 勝山市における地消地産の考え方についてお答えします。  言葉の定義として、地消地産とは、消費を起点として地域で消費されるものを生産すると定義されている用語です。今年度、勝山市において、平成23年度に策定した第2次勝山市食育推進計画を見直し、新たに第3次勝山市食育推進計画を作成しているところでございます。本計画の中にも地消地産を取り込み、より消費者のニーズに沿った計画を策定できるように、勝山市食育推進会議において検討しております。  また、かつやま特産振興研究会において、勝山でとれる農林水産物を活用している市内の飲食店や直売所を「かつやま“地のもん”推進店」に認定して、地産地消の推進に取り組んでいるところでございます。今後は、そういった飲食店や直売所に対しても消費者の意見を取り入れ、地元の農林水産物を活用し、消費者のニーズに合った料理や農産物の生産をしてもらえるよう啓発活動に努めていきたいと考えております。  また、学校給食におきまして、福井県や勝山市教育委員会と連携し、地場産100%和食給食の実施に取り組んでまいりました。今後も本活動を推進していく中で、消費者である子どもたちの意見も聞きながら、栄養バランスも考慮した質の高い学校給食の提供に取り組んでまいりたいと考えております。  次に、就業支援と経営支援についてお答えします。  まず、就業支援についてですが、奥越農林総合事務所農業経営支援部と、毎月、就農支援情報交換会を行い、就農支援の必要な方には個人面談や個別巡回を行っております。さらに、農業次世代人材投資事業として、経営が軌道に乗るまでの間、年間最大150万円を最長5年にわたって、現在、勝山市内の2名の方に支援させていただいております。  また、今年度より市外からの定住の意志を持って農業を始める方については、市内の民間賃貸住宅に入居する方を対象に、賃借料の2分の1を上限2万円、子育て世帯につきましては上限3万円を補助させていただく、新規就農定住促進家賃助成事業を始めました。しかし残念なことに、まだ御相談やお申し込みはない状況でございます。  次に、経営支援についてですが、勝山市では、担い手対策の一環として集落営農を推進しております。しかし、集落営農の組織化や法人化まで立ち上げるには、定款作成、認証代や印紙税、そして専門家に要する経費など多額な経費が必要となります。そういった支援として、集落営農の組織化の取り組みに対しまして20万円、法人化の取り組みに対しましては40万円を、国が展開している中山間地農業ルネッサンス事業の農業経営力向上支援事業で補助させていただいております。  そのほか、この事業の中で法人化を目指す方を対象に、法人化研修会や中小企業診断士等による経営診断を行い、農業者の経営力の向上のための支援をさせていただいております。  最後に、サルの鳥獣害対策についてお答えします。  勝山市におけるサルの目撃及び農作物等への被害については、平成24年ころから情報が寄せられるようになってきており、平成29年度におきましては、市内ほぼ全域でサルが確認されるまでに至っております。  勝山市でのこれまでのサル対策としましては、動物駆逐用煙火等による追い払い、野菜等の残渣除去など、サルを近づけない環境づくりを進めております。動物駆逐用煙火は、その購入及び使用について講習の受講が必要ということもあり、平成27年度から地域の代表に呼びかけを行い講習会を開催し、平成28年度末で市内で約100名の資格者を育成しております。  今後は、県内外の自治体の対策を研究する中、引き続き地域と一体となって動物駆逐用煙火による追い払い、また野菜くずの除去や既存の侵入防止柵を活用したサル用の電気柵の整備等、サルを近づけないための環境づくりを進めるとともに、個体数の減少対策についても猟友会と協議してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 2番。               (2番 竹内和順君 質問席登壇) ○2番(竹内和順君) どうもありがとうございました。  農業政策に関しましては、昨日、市長より熱い思いを、そして今ほどは部長より対策ということでお聞きし、この勝山の農業・農地は、御案内のとおり、中山間地という平たいところではないというところからスタートしているのではないか、だからこそおいしいお米、おいしい農作物、それをブランド化して、これだけのいいものをマーケットがだめと言うわけではないのですが、この年になりまして、そこの畑のキュウリがおいしいと感じるようになったものでこの質問をさせてもらったんです。  若いときには、そんなしんどいことをするよりも、スーパーへ行って買ってきたほうがよっぽど安いものを幾つも食べられていたので何とも思いませんでしたけど、こればかりは年がいかないとわからない。若い者にそれを言って通じるかどうかわからないですけど、今ほどの給食等においても、小学生、中学生においても、その大事さというものをわかって勝山ブランドと、それが地消地産という考え方かと思います。  これも中山間地での悩み、のり面の話ですけど、これは本当に大変なんです。何とか補助でもしてもらえるとありがたいと思います。そうすれば、今の若い者でも、おやじがやってきたのなら続けようかと思ってくれるんではないか、せめてのり面でもと思います。  そしてサル対策ですけど、抜本的なと言いましょうか、どこさんもそういう思いであろうと思いますけど、何とか講じて、いい案があれば全国から取り入れてサル対策をしていただきたいと思います。  以上2点、私の一般質問をこれで終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○副議長(北川晶子君) 次に、松山信裕君の質問を許します。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) おはようございます。創政会・公明の松山でございます。議長よりお許しをいただきましたので、質問に入らせていただきます。  勝山市の悲願でした中部縦貫自動車道福井大野間が開通し、観光面だけではなく生活の環境にも大変な変化をもたらしております。これを契機に、さらなるまちづくりにつなげていかなければならないと考えております。  それでは、私のまちづくりの三つのテーマ、住みやすいまち、市民がつくるまち、誇れる勝山ブランドから、観光戦略について、シティプロモーションについて、そしてえちぜん鉄道についての計三つの質問をさせていただきます。  まず、観光戦略についてお伺いいたします。  勝山市は、平泉寺、県立恐竜博物館、スキージャム、日本ジオパークやエコパークなど、全国に誇れる多種多様な観光施設や観光資源を有しており、年間観光客数は現在200万人を超えました。特に恐竜博物館に関しましては、100万人の大台に達しております。また、今年度は白山平泉寺が開山1300年を迎え、記念行事も実施され、全国から本当に多くの皆さんに訪れていただいております。  そして、勝山市の悲願でした、先ほどお話ししました中部縦貫自動車道が、本当に生活の変化をもたらしております。さらに平成34年度末の福井延伸を目指す北陸新幹線など、新高速交通ネットワークの整備がさらに進み、これまで以上に誘客拡大が期待されます。  地域観光を取り巻く環境は、大きく変化しております。情報の流れやサービスの質的な変化を初め、旅行会社が団体客を送客してきたこれまでの発地型から、個人客の増加に伴って地域みずからが集客する着地型へとマーケットが変化する中で、地域の観光振興にはデータに基づいた科学的アプローチが必要となってきました。  そこでまず、勝山市観光振興ビジョンについてお伺いいたします。  勝山市では、平成23年6月に観光を取り巻くさまざまな環境変化を踏まえ、勝山市の観光資源を最大限に生かし、官民挙げて新たな観光振興によるまちづくりの活性化を目指すための共通の指針と、新しい時代のニーズに対応し勝山市が観光都市を目指していくため、勝山市観光振興ビジョンを策定されました。平成27年度からは、エコミュージアムで培ったまちづくりの成果をジオパークにおいて発展的に展開し、まちづくりと観光戦略を推進していくと大きくかじを切りました。  また、まちなか誘客を図るため、勝山市観光振興ビジョンの四つの戦略に沿って、観光資源を利用した周遊策及び観光の産業化を担う戦略的な計画の策定を支援する勝山市まちなか観光産業化計画策定事業によって、勝山商工会議所により勝山まちなか観光戦略が平成27年8月に策定されました。  また、平成28年6月には、今後のまちの核となり観光の産業化を目指すため、勝山商工会議所が中心となって観光の産業化を進めるべく、勝山市観光まちづくり株式会社が設立されました。日本版DMOとして、地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する観光地経営の視点に立った観光地域づくりのかじ取り役として、多様な関係者と協働しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人としてスタートしております。  このように、市の観光をより魅力的なものにしていくためには、観光を取り巻く環境の変化や市の現状を踏まえて、勝山の観光に関する将来の目標や方向性を見きわめ、これを観光の担い手となる全ての人の共通のビジョンとしていくことが必要であります。今、ビジョンを示すことで観光に対する市民の意識を高め、さまざまなプロジェクトがうまく連携していくことが期待されています。  第5次総合計画の改定、地方創生総合戦略の策定、勝山版DMO勝山市観光まちづくり株式会社を展開する中で、新たな観光振興ビジョンを策定しなければならないと考えますが、市の所見をお伺いいたします。  一問一答でお願いします。 ○副議長(北川晶子君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 勝山市観光振興ビジョンについてお答えいたします。  勝山市観光振興ビジョンは、平成23年6月に「市民は全員学芸員!来て、観て、触れて、魅力満載!『まちはまるごと博物館』」を基本理念に、5年間の勝山市観光戦略の方向性を定めたものであります。このビジョンに掲げた着地型観光の展開や観光戦略を担う組織機構の確立など四つの戦略は、現在の勝山市の観光戦略の基本となっております。  新たな観光振興ビジョンにつきましては、最近、目覚ましく変化してきております勝山市の観光を取り巻く情勢、それは第2恐竜博物館の動向もありますし、また、ことし春にできた勝山市観光まちづくり株式会社、これから整備されるジオターミナル、道の駅、また新たな交通ネットワークは中部縦貫自動車道勝山大野間開通、さらにはこれから先の延伸、そういったことによる商圏の拡大や観光客の増大、さらにはインバウンド需要の拡大、また勝山市の高齢化による人口構成の変化など、大きく変わる環境を踏まえて検討していく必要があると考えておりますし、また、今これに取りかかるということは喫緊の課題であり、また絶妙のタイミングであると思っております。  策定に当たりましては、私は狭い形での検討ではなくて、もっと広い視点を持った検討をするために、勝山市に訪れておられる、また関心を持っておられる各分野にわたる専門の方々のアドバイスを十分にお受けしたいと思っているわけであります。  今週日曜日に講師としてお招きした蝶野先生など、私も講演会には出席はできませんでしたけども、前日の懇親会やいろんな懇談をする機会の中で、さまざまなアドバイスもいただいておりますし、新しい視点もそのことによって開けてきております。そういった方々の考え方と今後の方向性というものをしっかりと捉えなければ、ひとりよがりの観光戦略に終始しまうのではないかと思っております。  また、統計学的に汎用性の持てる量のデータなども収集・分析し、数値データをもとにするということも非常に重要なことであります。こういったことから、昨年実施しました大野・勝山・永平寺観光エリア創出計画策定時のアンケート調査結果をもとに、勝山市観光まちづくり株式会社を中心として、情報収集・分析を行い、先ほど申し上げました策定の取り組みを、今後、力を込めてやっていきたいと思っております。策定の時期につきましては、第2恐竜博物館の建設を初めとする勝山市を取り巻く観光の状況等の変化を踏まえて着手してまいります。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) ありがとうございます。  本当にこの観光振興ビジョン、実は平成27年度に計画が終了しているんです。だからこそ、今新しい段階になった勝山市の観光の産業化を目指す一番大事なところでございますので、しっかりと策定に向けて頑張っていただきたいと思います。  先ほど市長もおっしゃっていましたが、本当に今、リーディング産業となる観光産業を21世紀の核とするためには、今までのことではなくて、着地型観光の成功には地域みずからの手でマーケティングやPR、品質管理や資源管理などのマネジメントやマーケティングが欠かせないのです。今まででしたら、長年の勘でいろんなことに対応してきたと思います。それがしっかりと数値化することにより、今後の誘客の拡大を図っていかなければならないと思いますので、皆さんが共有できるしっかりとしたビジョンを示していただきたいと思います。よろしくお願いします。  次に、日本版DMOの候補法人についてお伺いします。  8月4日に勝山市観光まちづくり株式会社と勝山市が協力し、観光庁へ登録申請作業を行ってきました日本版DMO候補の法人として登録されました。名実ともに稼ぐ観光を目指す組織として方向性が整ったのではないかと認識いたしております。  この登録制度は、2015年11月に開始されており、今回は第10弾の登録でございました。広域が1件、地域連携が2件、地域が9件ということで、これにより登録候補法人は広域が7件、地域連携が69件、地域が81件と合計157法人となりました。  日本版DMO候補法人に対しては、まち・ひと・しごと創生本部の新型交付金による支援の対象となり得ることに加え、登録法人及びこれと連携して事業を行う関係団体に対しては、支援チームを通じて各省庁の事業の活用の検討や観光地域づくりに関する相談等へのワンストップ対応、関係省庁の政策に関する情報提供等の重点的支援を受けられます。また、日本版DMOを核とする観光地域づくりに対する支援メニューが受けられます。  このように登録を行った法人及びこれと連携して事業を行う関係団体に対して、関係省庁が連携して支援を行うことで各地における日本版DMOの形成・確立を強力に支援していくとのことです。この候補法人を設立しようという動きは、日本再興戦略の中にある地方創生の枠組みの中で動いています。
     そして、2020年までに候補法人は安定的な運営や自主財源の確保などが求められ、活動実績を見た上で世界水準のDMOを全国で100の日本版DMO法人に認定するとしております。観光庁は、世界水準だとはまだはっきりと示していませんが、世界水準に向けた国内の基準づくりはこれから始まるとのことですが、これまでの国のDMOへの政策言及からしても、欧米の先進事例を踏まえた世界水準のDMOを日本版DMOとして認定していくのではないかと言われております。  近畿大学経営学部教授の高橋先生のお話では、欧米のマネジメントの特性、またDMOのポイント、例を挙げますと、マネジメントでは、意思決定機関の存在や行政との役割分担など。また、プロパー職員による運営などのマネジメントの重要性、そして、またDMOでは、官民共同で形成され、地域に持続的な経済効果をもたらす組織であることや、観光行政との役割分担のもと、与えられた権限とともに結果に責任を持つ組織であることなどのポイントをクリアしている組織でなければならないとお話をされています。  そこで、勝山市観光まちづくり株式会社として、プラットホームとなる候補法人から法人認定に向け、今後どのように取り組んで勝山版DMOを推進していくのか。  また、事業ごとに具体的なKPIを設定し、PDCAサイクルを整備し、外部有識者や議会の関与なども含めて効果検証を行い、その結果について公表するとともに、国への報告を行うことが求められていますが、どのような考えで進めていくのか、市の所見をお聞きいたします。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 日本版DMOの候補法人についての御質問にお答えいたします。  平成29年8月、先月ですが、勝山市観光まちづくり株式会社は日本版DMO候補法人として、今ほどありましたように登録をされました。ようやくこれでスタートラインに立ったところでございまして、これから観光の産業化によるまちの活性化を担う中枢となるべく、市と連携しながら取り組んでいくことになります。  勝山市観光まちづくり株式会社は、平成28年3月に商工会議所が作成いたしました勝山市観光まちづくり会社基本計画において、道の駅の地域振興施設、長尾山の便益施設の運営に参加し、花月楼を含む3拠点の連携によりマネジメント強化を図るという経営ビジョンを持っております。  また、勝山市観光まちづくり株式会社は、観光を機軸として勝山市にカネとヒトを呼び込むため、観光資源や特産品を活用して地域の稼ぐ力を高めていくためのプロデュースを行う、いわゆる地域商社としての役割も期待されております。  具体的には、現在突出した観光資源であります恐竜博物館と、さらには白山平泉寺、旧市街地の文化財や近代化産業遺産などの観光資源を線で結び、中心市街地を含む周遊観光ルートを確立させるとともに、地元の食を観光ルートに織り込み、地域の飲食店との連携、あるいは地元の特産品を活用した土産物の新規開発、売り込みなど観光の産業化と地域経済の活性化を図り、観光消費額を増加させることで市全体の事業者の底上げを目指すものでございます。  今後の取り組みにつきましては、勝山市の観光事業者や商工会議所などが観光の産業化に向け、勝山市観光まちづくり株式会社の意思決定に関与し、これを支援するための勝山市観光戦略推進協議会なども設置していきたいと考えております。こういった事業をしっかり進めることで、今ありました、いわゆる候補法人から名実ともに法人として飛躍していけると考えているところでございます。  今ほど申し上げました勝山市の観光戦略推進協議会におきまして、観光まちづくり株式会社全体が国の指針に沿って、旅行の消費額、宿泊者数などのほか、花月楼の売り上げ、長尾山における便益施設での売り上げといったものに具体的なKPIを設定し、これを進行管理し、効果検証を実施することでPDCAサイクルを循環させ、これを国のほうへ報告させていきたいと考えているところでございます。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) ありがとうございます。本当に本格的な候補をとった法人に向けてのスタートでございます。  今のところ花月楼もおかげさまでいいスタートが切られておりますし、観光まちづくり会社が活動をすることが皆さんの目に入ってくることにより、観光の鼓動といったものが聞こえてくることは間違いないことでございます。  そして、KPIのことなんですが、法人登録に関しまして、勝山市のKPIの数字を拝見させていただいていたのですが、結構厳しい面もあるとは思うのですが、しっかりと皆さんと共有しながら進んでいけば、これは十分にクリアできる数字だと思いますし、これぐらいの数字を掲げていかなければ、世界水準には到底なれないと思いますので、皆さんと力をあわせて、しっかりと進めていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、次に夏祭りについてお伺いします。  先ほど竹内議員のほうからも質問がございましたが、私も重複するものでございますが質問させていただきます。  ことしの勝ち山夏物語は、市内各所でさまざまなイベントが行われました。特に白山平泉寺開山1300年の事業は、いろいろな特設ステージのジャズから始まり、アコースティック、そして雅楽など、多彩な演奏がある食と音楽の祭典があり、また7月31日には、姫神による演奏と金沢工業大学のプロジェクションマッピングが行われまして、期間中は約1万人が平泉寺を訪れて、とてもにぎわいがございました。  また、8月3日から16日には、ことしから始まりました新しいメーンとしての勝山灯りまつりが花月楼、大清水公園周辺で開かれ、多くの市民の皆様や帰郷してきました皆様などが、新しくまちの顔になった花月楼と明かりを見て、とてもすてきな空間を楽しんでおられました。  また、13、14日には、中央公園において成器西小学校、成器南小学校の児童が「子どもたちの願い・思い・夢・灯して」と題して描いた絵行灯が展示されておりました。8月14日は、恒例の納涼花火大会が行われました。  しかし、ことしの勝ち山夏物語は、先ほどの答弁にもございましたが、ゆめおーれ勝山野外ステージで開催されていました夏のメーンイベントとなるかちやまワッショイがなくなり、市民の皆さんの中では中心市街地で行われていたよさこいがなくなってとても寂しいとの声が聞かれました。  これまでは、勝ち山夏物語として25年には夏フェス「ダイノソニック〜勝山まちなかストリートフェス」、これはアイドルグループ東京女子流を初め多くのアーティストが出演して開催されまして、全国から大勢のアイドルファンが詰めかけてきました。  そこで、ことしの夏祭りの各事業の結果、成果をどのように検証し、今後の開催についてどのように考えているの、また、特にかちやまワッショイのような市民の参加型のイベントを市民の皆さんの意見やアイデアをお聞きし取り組めないか、このことについて市の考えをお聞きいたします。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 今ほどの観光戦略についてのうち、夏祭りについての御質問にお答えいたします。  ことしの夏祭りの各事業の結果・成果をどのように検証し、今後の開催についてどのように考えているか。  ことしの夏の事業としましては、7月15日から8月21日まで開催いたしました白山平泉寺開山1300年記念事業、8月10日から21日まで開催したDINO−A−LIVE in ふくい勝山2017、そして、お盆にかけて開催しました勝山灯りまつり、比較的長い期間のイベントを開催いたしまして、事前にこれらの情報を旅行事業者に対し提供いたしまして誘客を図るといった手法をとりました。  具体的には、白山平泉寺開山1300年記念事業を紹介いたしますガイドパンフレットを昨年の冬に全国の旅行事業者に発送し、早くからツアー造成に向けた情報提供を行った結果、本年4月から8月の間にツアー客を対象とした平泉寺観光ガイドの申込数が、対前年比300%ということになっています。  また、DINO−A−LIVEにつきましては、近畿日本ツーリストがこれを組み込んだツアー造成を行っていただきました。全国の近畿日本ツーリスト、あるいはクラブツーリズム店頭におきまして、恐竜の迫力ある画像とふくい勝山と表記されたパンフレットが並び、首都圏等からのツアー増加に加え、市の知名度向上の効果があったと考えております。  灯りまつりにつきましては、近畿日本ツーリストの店頭において、DINO−A−LIVEと同時に楽しむことができるとして紹介いただく、こうした大手旅行社との連携の流れができつつあると考えます。  継続的に、こうした期間の長い観光誘客事業を設定し、PRを行うことで観光客数の増加と滞在時間の増加を図り、観光消費額増を目指してまいります。  来年度以降につきましても、観光の産業化を図るため、観光誘客、観光消費増に向け観光客をターゲットにした夏の事業をゆめおーれ勝山、スキージャム勝山、勝山城博物館、越前大仏などの観光施設とも連携しながら行っていきたいと考えます。  次に、かちやまワッショイのような市民参加型のイベントを、市民の皆様の意見やアイデアをお聞きして取り組めないかについてお答えいたします。  さきの竹内議員の御質問に市長のほうからお答えいたしましたとおり、勝山市に帰省され、ふるさとを楽しむ方々、市民の方からにぎやかなイベントが欲しいといったお声を実はあちこちからいただいております。新たなまちなかイベント、市民参加型、若者が参加して企画するようなイベントにつきましては、既に市長のほうから早々に取り組むような強い指示を受けております。  勝山の観光の産業化を見据えた観光誘客事業と連携し、市に帰省してきた方々が市民と一緒に盛り上がる、若者を巻き込んだ市全体の取り組みとして、来年の夏はこのイベントを楽しみに帰省したくなるような、勝山の食、産業、文化、芸術の魅力を詰め込んだイベントになるよう、これから庁内全体で検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) ありがとうございます。結構成果も大きくなってきておりますし、大手の旅行業者がしっかりとバックアップしてくれるというのは非常に大きなことだと思いますので、またこれもしっかりと取り組んで、やればやるほどこれは成果が出てくると思いますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、またかちやまワッショイのほかの参加型のイベントのことなんですが、庁内でしっかりと話し合い、そしてまた市民団体から、また区長連合会からいろんなアイデアをお聞きして、皆さんでつくり上げるといった夏祭りを目指していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  そこで再質問なんですが、その中で納涼花火大会が毎年開催されているのですが、これは商工会議所の皆さんの協賛金で開催されています。今後さらなるふるさとの夜空を彩る花火大会を目指すためにも、多くの花火大会で行われています、敦賀市でも行われておりますが、メッセージ花火、あなたのメッセージがありますが、市民の方個人が申し込みができるような仕組みができれば、今まで以上の花火大会ができると思いますが、このことについてどのようなお考えをお持ちかお聞きします。 ○副議長(北川晶子君) 北川観光政策課長。              (観光政策課長 北川昭彦君 登壇) ○観光政策課長(北川昭彦君) ただいまの市民参加の納涼花火大会についての再質問にお答えいたします。  毎年8月14日に開催されております勝山納涼花火大会につきましては、勝山商工会議所の主催事業であり、ただいまの市民参加型花火大会の実施の可否を今、市が判断するということはできませんけれども、ただいまの御提案につきましては、大会自体の集客増や安定的な花火大会の運営に寄与するものと考えますので、来年度の花火大会に向けまして商工会議所へ提案してまいりたいと思っております。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) ありがとうございます。  この間、商工会議所のほうとお話をしましたら、大変乗り気でございましたので、ぜひ進めていっていただきたいと思います。  それでは次に、シティプロモーションについてお伺いいたします。  これまで、何回もシティプロモーションの推進についてお伺いしてきました。その中で、今回はシティプロモーションの活動の有効な手段として、今、ふるさと住民票というのがございます。それについてお伺いいたします。  2015年、政策シンクタンクの構想日本が、北海道ニセコ町や福島県飯館村、また埼玉県和光市など、八つの市町村がふるさと住民票という仕組みを発表し、平成28年度からスタートいたしました。全国の自治体は、地方創生に取り組んでいます。人口減少時代に地方が活力を取り戻し、魅力あふれる地域として再生していくためにも、住民と自治体の昔どおりの単線的な関係だけではなく、さまざまな生き方をしている人たちと自治体の柔軟な関係をつくることが不可欠です。複線的な生き方に対応した複線的な関係が求められています。  ふるさと住民票の提案は、さまざまな理由から、自治体とさまざまな関係を持ちたいと考える出身者らを対象に、まちとのつながりを深めてもらい、まちづくりに協力・参加してもらう環境を構築するというものです。  この制度の目的は、自治体に対し自分のふるさとだという気持ちを持って貢献したいと考える人と、具体的なつながりを築き、その知恵や力をまちづくりに生かすか、またふるさと納税を行った人に向けて、単なる物のやりとりにととまらず、まちづくりへの参加の機会を保障したり、必要とされるサービスの提供をしたりして、本来のふるさと納税の意義を高めること、また通勤者や近年増加傾向にある複数地域居住者、介護などで都市と田舎を行き来して生活している人などや、別荘を持つ人が地域に溶け込みやすくする環境づくりを行う3点でございます。  登録すれば、市の広報、市内の祭りの伝統行事などの催しの案内が郵送されたり、またこれが大事なんですが、市への政策へのパブリックコメントや住民投票へ参加できたりすること、また相続や介護関係書類の郵送登録の受け付け、ふるさと住民票による本人確認など、これら制度の詳細を個々の自治体が自由に設計でき、法律に基づかない自治事務として実施しております。  これまで勝山市では、勝山出身やゆかりのある方をふれあい市民と位置づけ、ふれあい市民の皆様との交流を深め、文化と産業の新たな展開を図り、ふるさと勝山の活力の復活を、ふるさとルネッサンスを目指す、ふれあい市民事業を推進しておりましたが、より一層の取り組みが必要と考えます。  本市においても、交流人口の拡大や地域間交流の促進、さらには移住・定住者の確保に向けまして、先進地の導入後の状況を注視しながら、本市をさまざまな形で応援していただけるよう、勝山市ならではの知恵と工夫による付加価値サービス内容を盛り込み、本市の出身者やゆかりのある方たちに、市とのきずなをさらに深めてもらうためのふるさと住民票の導入を検討されてはいかがと思いますが、市の所見をお伺いいたします。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 今ほどのふるさと住民票についてお答えいたします。  勝山市では、以前から勝山市出身者を初めとする市にゆかりのある方々や、市外に在住しながら勝山市に愛着を持ち続けてくださる方々をふれあい市民として登録し、年に2回、ふるさとルネッサンスだよりを送付したり、勝山市の旬な情報のパンフレット等をお届けいたしております。  また、高校卒業時や成人式対象者に加え、転出者にもふれあい市民の登録を呼びかけ、より多くの方に市の魅力や施策などの情報が届くように努力しております。  さらに、勝山市にふるさと納税された方のうちの希望者の方々にも、1年間無料で市の広報をお届けし、勝山市の情報を積極的に発信することで、市のことに思いをはせる、まさにふれあいを持っていただける方をふやす施策を行ってまいりました。  しかしながら、現在の制度は議員御提案のふるさと住民票制度のように、自分のふるさとだという気持ちを強く持っていただくため、双方向でのやりとりを行うような段階には至っておりません。ふるさと納税制度が始まってからは、本当に勝山市に思いを寄せ、応援してくださってきたふるさと市民の方々と、この制度に沿って納税される方が混在する中、双方向でのやりとりで、勝山市とより深いきずなをつくり、勝山市を応援してくださる方々を大切にし、おもてなしをしていくといったことはこれから重要になると考えております。  議員御提案のふるさと住民票について研究させていただくとともに、勝山市の進めてきましたふれあい市民制度、これを現在の一方通行的な情報発信だけではなく、勝山市を思ってくださる方のお声をお聞きし、その方を市民同様にもてなし、市との強いきずなを築く方法がないかといったことについても研究をしてまいりたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) 今の御答弁、本当に前向きでありがたかったと思います。  今、住民と自治体のかかわりというのは本当に多様化しておりますし、単線的な関係ではなくなってきております。以前からふれあい市民の事業を勝山市は行っておりました。そのときは、どんな制度かなという程度しか認識はなかったんですが、今考えてみれば、本当に先進的な取り組みがあり、そして各全国でこういったふるさと住民票という動きもあり、そうした中で発展的に改良を加えながら、新しい時代のニーズに合ったものとして事業化していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは次に、自主財源のさらなる取り組みについてお伺いします。  これも税以外の自主財源の確保と各種事業の資金調達ということで、今まで何回も質問させていただきました。今後も地方公共団体の多くが財政難の状況に追い込まれる中、本市も例外なく財政難の状況が続いております。  今後さらに超高齢化社会と人口減少による急激な社会経済情勢の変化が見込まれ、住民ニーズの多様化・高度化、地方分権の進展などで行政需要はさらにふえ、ますます税収の財源確保が困難になってきます。その対応のための税収以外の自主財源の確保を考えていかなければなりません。  そこで、税金に頼らない民間資金を活用した新しい資金集めの手段として、クラウドファンディングと自治体が行うガバメントクラウドファンディングの活用、またふるさと納税のさらなる活用について、これまでも提案を行ってきました。勝山市においても、これまで勝山出身の方、縁のある方などを中心に温かい寄附をいただいております。特に平成27年度からは、ふるさと納税ワンストップ特例制度の導入、特例控除額の上限額の引き上げ、平成28年度からはポータルサイトからのクレジット決済の導入や返戻金の充実により、ふるさと納税がより身近になり、ふるさと納税の使途や寄附状況の公表、また寄附していただいた方のお名前などの掲載の仕組みも充実されてきています。  そこで、まずクラウドファンディングは、アイデアや事業を積極的に市民募集していくということも、さらなる市民参加を進めることにつながり、新しいアイデアや夢を持っている皆さんが、資金面で新たな挑戦を諦めることのないよう、積極的に行うべきかと考えますし、ガバメントクラウドファンディングについては、ホワイトザウルスの新築費用の約850万円を超える寄附が集まりました。資金を集めるだけではなく、プロジェクトを知ってもらうこと、寄附することでよりふるさとに対して気持ちが強くなることなどや、自分自身がかかわり合いを持てるなど、その意義が多くの意義を持っていることを実感しました。これに取り組むことによって、企画・提案力が非常に身につき、それが第一の収穫となっております。  また金額に達しなくても、集まった金額を全て事業に生かすことができます。こういったガバメントクラウドファンディングの仕組みを、今後、勝山市が進める観光と産業の新局面の展開を図る事業や、横断的なまちづくり全般、各課の事業や職員みずからのアイデアを形にするための原資獲得などとして活用していくべきだと思います。  また、現在のふるさと納税の状況はどのようになっているのでしょうか。寄附の件数、金額、返戻金の評価やポータルサイトの利用状況について、現時点ではどのようになっているのか、課題も含めて教えていただきたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 自主財源へのさらなる取り組みについてお答えいたします。  初めに、自治体ではなく民間がインターネットを通じ資金を集めるガバメントのつかない一般のクラウドファンディングについてお答えいたします。  商品開発や事業推進に関し、よいアイデアや技術があっても、資金不足により目的を達成できないと悩む人にとって、インターネット経由でそのアイデアに共感した不特定多数の人々から資金調達を行うクラウドファンディングは、有効な手段として徐々に広がりを見せています。  県内では、鯖江市が平成26年からファーボさばえを運営し、市が資金調達の場を提供することで、市民の夢の実現を支援しております。  現在、勝山市では、わがまち助成事業の実施により、まちづくりやコミュニティビジネスを支援しているところです。民間による審査を経て資金集めを行うクラウドファンディングについて市がかかわる際には、こうした既存の事業との調整も必要と考えますので、市の商品開発事業などの補助事業を見直し、クラウドファンディングのプラットホームの活用の可能性について研究してまいりたいと思います。  次に、ガバメントクラウドファンディングについてお答えいたします。  ガバメントクラウドファンディングは、自治体が行政課題を解決するために実施する資金集めの側面、それから広くお心のある方のこういった寄附を受ける受け皿といった側面がございます。自治体への寄附のため税控除があることから、寄附が集まりやすいというメリットがございます。昨年度実施いたしました「ホワイトザウルス リ・ボーン作戦」プロジェクトには、500名を超える方々から総額858万円の御寄附を、また現在実施中の君原健二ロードプロジェクトには37名の方から約50万円の寄附が寄せられています。  本9月補正予算では、ふるさと回帰の映画「ローカル線ガールズ 私、故郷に帰ってきました」の制作への幅広い支援者の受け皿、こういった側面からガバメントクラウドファンディングにより200万円を目標に寄附を集める予算案を提出いたしております。  人口減少等の影響により市財政が厳しさを増す中、寄附者の共感を得られるプロジェクト等について、このガバメントクラウドファンディングの手法により資金を集める、財源を浮かすことができるだけではなく、思い切った効果の高い事業の実施が可能であり、新年度に向けさらに積極的にガバメントクラウドファンディングを活用してまいりたいと考えております。  次に、現在のふるさと納税の状況を御報告いたします。  8月末現在の寄附件数は96件、寄附金額171万3,000円となっており、前年同期と比較して4件、金額にして163万4,000円減少しております。毎年寄附をいただいている方々も、寄附の時期には実はばらつきがございます。現時点での比較は参考と考えているところでございます。返戻品につきましては、従来からの米やお酒に加え、新たにお菓子や鮎釣り券など8品目を追加し、その充実に努めております。昨年度、クレジット決済を導入したことにより、ポータルサイトからの寄附は全件数の92%を占めるまでになっております。  ふるさと納税による寄附者には、返戻品にかかわりなく勝山市に思いを寄せ応援してくださる寄附者と、返戻品取得を目的とした寄附者の二通りに分けられますが、市といたしましては純粋に市を応援したいと思ってくださる寄附者を何より大切にし、これまで以上にふれあい市民の方々とのつながり、顔の見えるおつき合いに重点を置いていきたいと考えます。  また、返戻品のさらなる充実により市の魅力を発信し、新たな寄附者の獲得も目指す中で、ふるさと納税による寄附金額のアップに努めるとともに、勝山市のファンになっていただける方々をふやしてまいりたいと考えております。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) 今、自主財源のさらなる取り組みについてお答えいただきました。  現状は前年度からちょっと減っているということですが、これは十分巻き返しができる範囲だと思いますし、6月議会で質問しました同窓会の補助金といったことで、この間も勝山高校の同窓会のときに課長が来られまして宣伝をいたしました。そういったことで、いろんな同窓会やそういったことも今以上に活用して、PRを進めていっていただきたいと思います。  そして、最初、クラウドファンディングやガバメントクラウドファンディングと横文字でよくわからないことを2年前から提案してきました。昨年はホワイトザウルスで大きな成果を上げて、1回取り組むといろいろな手法がまた新たに考えられるということでございますので、これも官民合わせて、お互いに共有しながらいろんなアイデアを出していけば、市税も28億円ちょっとしかございませんので、できるだけそういったところから資金を調達できるということが必要ではないかと思います。  そこで、おもしろいことで再質問したいのですが、ふるさと納税で今、ダイドードリンコの自動販売機がございますが、それでふるさと納税自動販売機ということがございます。これは、ふつうに購入したときに、その飲み物のQRコード、ICタグをスマートフォンなどで読み取ると、その飲み物の提供時にふるさと納税情報を掲載するウエブサイト「ふるさとチョイス」につながって、手軽にふるさと納税が行えるというものでございます。そして、その自動販売機にはデジタルサイネージによる防災機能やまちの魅力を発信できるプロモーション機能を備えている自動販売機でございます。  寄附者のメリットは、訪問時にその土地のふるさと納税情報に触れ、地域の魅力を体験できるとか、応援したいという気持ちが出てくるとか、そういったことも考えられますし、自治体は観光地などに設置されるため、その地域に共感していただいた寄附者がふえるということで、また新たな層へのふるさと納税の普及や機会の増大が見込まれるところです。
     そこで、1階にサッカーを応援する自動販売機がございますが、そういったものでございます。今からジオターミナルの自動販売機にこういったものを設置してはどうかと考えますが、市の考えをお聞きします。 ○副議長(北川晶子君) 米村ふるさと創生・移住課長。           (ふるさと創生・移住課長 米村 衛君 登壇) ○ふるさと創生・移住課長(米村 衛君) ただいまのふるさと納税自動販売機の件につきましてお答えいたします。  御提案いただきましたふるさと納税自動販売機では、販売する商品に記されたQRコード等によりまして、利用者を誘導したいふるさと納税のインターネットサイトに導いたりですとか、自販機のディスプレーによりまして自販機自体がテレビのように人目を引きつけて宣伝することができるものと考えます。  市では、これまで多くのチラシやパンフレット、ポスター、カレンダー、動画等をつくって市のPRに使ってまいりましたが、実際これを見ていただける方を結ぶチャンネルは、イベントやテレビ等に限らず、御提案のような自販機も含めまして、多ければ多いほど効果が上がるものと考えているところです。御提案いただきましたふるさと納税自動販売機につきましては、まずはいろいろと情報を集めてまいりたいと考えています。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) ありがとうございました。  本当に地域の独自性をしっかりとこれからもつくっていくことが、シティプロモーションにつながると思いますし、また移住・定住にもつながります。今の自動販売機にしても、ちょっとしたことでそういったことに活用ができるということでございますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  これからもますますシティプロモーション、本当に重要になってきます。勝山を知ってもらわなければ訪れてもらえませんし、訪れてからファンになってもらわなければいけません。そして、ファンになってからはリピート率を上げ、そしてそこに住んでみたいという気持ちになってもらわなければいけないと思いますので、シティプロモーションは本当に入り口の入り口でございます。皆さんとこれからも勝山をさらに売り出していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは最後になりますが、えちぜん鉄道についてお伺いします。  まず、えちぜん鉄道の利用促進についてお伺いいたします。  えちぜん鉄道は、平成12年、13年と二度の正面衝突事故を起こした京福電車から経営を引き継ぎ、第三セクターとして平成14年に行政と民間企業に加え、沿線住民や市民団体から出資が集まって設立されました。  平成15年10月19日に全線開通し、その際、福井方式と呼ばれる10年スキームを導入いたしました。これは、運転再開のための費用や安全のための設備投資は県が負担、その後の赤字は沿線市町村が補填し、利益追求を焦らず、10年かけてゆっくり結果を出すという画期的な方法でした。  そして、平成24年度にえちぜん鉄道公共交通活性化総合連携計画を策定し、平成24年度から平成33年度までの新しいスキームがスタートしております。この計画では、県は根本的な安全設備投資などに22億1,000万円、市町が鉄道維持に21億9,000万円を負担し、えちぜん鉄道を地域の発展を支える生活関連社会資本と捉え、会社の経営自立性を高めつつ、沿線市町が責任を持って長く次世代に引き継ぐため、関係機関が連携して必要な支援策を講じます。  また、平成27年に福井鉄道と相互乗り入れ、平成30年度を目標に福井駅の高架化を進め、平成33年度の利用者333万人を目標に、42項の利用促進策を進めています。構成員は、この計画に基づきさまざまな施策を展開し、構成員の沿線市町や地域住民、鉄道事業者らがそれぞれの役割を発揮し、利用者数の着実な増加で再生につなげたことが評価されて、国土交通省の地域公共交通優良団体大臣表彰を受けました。  えちぜん鉄道の平成28年度の利用者は、過去最高の355万8,628人となりました。これは昨年3月末に運行スタートした福井鉄道との相互乗り入れが新たな利用者を掘り越したことに加え、日常生活型の通勤定期と観光・イベント目的の非日常型が順調に伸びたものが主な要因と同社が発表いたしました。  利用者の内容は、日常生活型の通勤客が約224万人、非日常型が約131万人でした。日常生活型のうち通勤定期が約10%ふえ、沿線のパークアンドライドを活用した人も増加しております。  また、非日常型は北陸新幹線の金沢開業効果が一息ついた感がある中で、営業活動を強化し、恐竜博物館の常設展示入館券とえち鉄のフリー切符、乗り継ぎバス往復利用券を組み合わせた恐竜セット券が2万470枚売れました。また、路線バスがJR福井駅西口広場で供用開始されたことや、ハピリンの開業も増加の要因と見ているということです。  しかしながら、今後10年のえちぜん鉄道の沿線市町の人口は、少子高齢化の進展により平成22年度の43万4,000人から平成33年度には41万4,000人程度まで減少すると推計されます。勝山市においても、平成32年の人口は2万2,000人と想定されています。  策定から5年がたち、平成29年には中部縦貫自動車道勝山福井間が開通し、道路交通網が整備され、さらに日常型の利用者の減少が予想されます。今後、公共交通機関を利用する通勤客や買い物客、また観光客などの非日常型の利用者をいかにふやしていくかが今後の大きな課題だと捉えております。  当時、協議会会長の市長も、北陸新幹線の県内延伸によって沿線住民の生活形態やまちづくりにも変化が生まれるとして、次の10年間の社会変化を吸収しながら新時代に対応していきたいと述べられておりました。今後、さらに少子化で通学者も減少が進んでいきますし、さらなる少子高齢化などの進展などで人口の変動や各種社会的な要因により利用者の減少が考えられるのではないかと思います。  そこで、沿線市町が責任を持って長く次世代に引き継ぐため、今までの運動に加えて、勝山市として、市民、学校、企業などに対して乗る運動への働きかけをどのように進めるのか。今後の具体的な電車利用促進の施策をどのように考えているのか。  また、沿線のまちづくり事業や、交流事業の参画や、来年の福井国体・全国障害者スポーツ大会、また平成35年度の北陸新幹線開業を見据えた非日常型のさらなる乗客の利用促進の施策をどのように考えているのか。  また、二次交通として駅からのフィーダー交通の整備・充実で、今問題となっていますタクシーのことも考えて、乗ってもらうための対策をどのように進めていくのか、市の考えをお聞きします。  そして、2番目としまして、えちぜん鉄道全線開通15周年記念についてお伺いします。  えちぜん鉄道は、平成15年に全線開通し、来年15周年を迎えます。あれから15年の時が過ぎ、安全・安心な運行が毎日続けられています。今では当たり前のことのように電車が運行されていますが、皆さんも当時のことをよく覚えておられるように、平成12年12月17日に東古市での事故、それから半年後の平成13年6月24日に・・・ ○副議長(北川晶子君) すいません。質問時間が終了しております。残り3分前ということで。 ○9番(松山信裕君) 5分あると思ったので。  それで、15周年記念を行うことが必要ではないかと考えますが、以上についてお伺いしたいと思います。 ○副議長(北川晶子君) 中山市民生活部長。残り時間が少なくなっておりますので、答弁は簡潔にお願いいたします。              (市民生活部長 中山弘之君 登壇) ○市民生活部長(中山弘之君) まず、えちぜん鉄道の利用促進についてお答えします。  勝山市として、乗る運動への働きかけをどのように進めるのかにつきましては、勝山市の通学・通勤定期・回数券の購入補助や団体補助、貸切電車での利用補助制度がございます。  また、勝山市電車利用促進会議では、電車に乗って福井駅前に映画を見に行く際の助成券の発行や、ツアー電車の企画等を実施しております。さらに、沿線市町により構成されているえちぜん鉄道活性化連携協議会では、沿線市町に所在します保育園、幼稚園、小学校、中学校により構成される団体や子ども会等の団体に対して、えちぜん鉄道を利用して観光地等野外学習地まで行く二次交通運賃の補助を行っているところでございます。  今後、さらなる電車利用を促進するため、えち鉄サポーターズクラブへの加入促進や企業に対して出張時の電車利用の働きかけ、高齢者運転免許証自主返納者への電車利用促進に取り組んでいきたいと考えているところでございます。  次に、非日常型のさらなる乗客の利用促進施策をどのように考えるかについてお答えします。  観光客などの非日常型の電車利用者に対する利用促進については、平成28年4月から勝山駅と恐竜博物館を直結する恐竜博物館直通便の運行を開始しまして、平成28年度は5万6,193人の利用がありました。また、平成29年7月からは観光客の市内周遊を図るため、市内観光バスダイナゴンを恐竜博物館にもアクセスさせることで、8月までの前年度比206.7%の増となっております。  さらに、平成29年10月16日からは、えちぜん鉄道が販売している恐竜博物館セット券に市内路線バスの周遊機能を追加しまして、恐竜博物館に訪れる観光客が平泉寺などのほかの観光地やまちなかへ周遊するようにいたします。今後、福井国体や北陸新幹線の福井開業に向けて利便性の向上や利用促進を進めていきます。  次に、駅からのフィーダー交通の整備・充実で、乗ってもらうための対策をどのように進めるかについてでありますが、現行の市内路線バスの全てが勝山駅を起点として運行しており、電車が駅に着くとスムーズにバスに乗れるようダイヤを設定しております。  また、これまでに乗り残しが生じておりました恐竜博物館方面の観光客に対して、平成28年4月から恐竜博物館直通便の運行を開始し、車両の大型化やえちぜん鉄道の勝山駅発着の電車全てに接続することで改善を図りました。今後も利用者のニーズを把握し、利用しやすい公共交通を目指していきます。  それから、15周年記念のことでございますが、平成15年10月19日に永平寺口で勝山間の運行が開始されまして、えちぜん鉄道が全線開通ということで、これまで市民生活になくてはならないものとして定着してきているわけでございますが、その成果としましては、平成28年度は355万8,628人と過去最高の利用者数となっております。  勝山市においては、ことしの8月10日から20日にえちぜん鉄道がテキ6展示スペースを利用しまして、旅の拠点として「勝山を旅する」をテーマとした勝山市の魅力、旅カフェといったものを開催したところでございまして、この結果、えちてつカフェは過去最高の入り込み客数があり、勝山駅周辺がにぎわったところでございまして、5周年、10周年記念といった過去の開通記念イベントでは、えちぜん鉄道と行政、サポート団体がお互いに協力して実施してきたところでございます。15周年についても、関係機関が一体となりまして、テキ6展示スペースのさらなる活用など旅カフェの共催など、にぎわいを創出するための仕組みや内容の検討を進めてまいります。 ○副議長(北川晶子君) 9番。               (9番 松山信裕君 質問席登壇) ○9番(松山信裕君) どうもありがとうございました。 ○副議長(北川晶子君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午前11時49分 休憩                 午後 1時01分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(丸山忠男君) 再開いたします。 ○議長(丸山忠男君) 午前に引き続き、一般質問を続行いたします。 ○議長(丸山忠男君) 近藤栄紀君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) 市政会の近藤です。よろしくお願いします。議長のお許しをいただき、通告に従いまして3点質問させていただきます。一問一答でお願いいたします。  まず第1点、U・Iターン施策についてお伺いいたします。  移住、定住促進対策の状況について、本年度、人口問題の克服と地方創生の実現に向け、U・Iターン施策に重点を置き、U・Iターン施策を強力に進めるため、ふるさと創生・移住課を新設しています。この部署では、新たな移住者の移住相談を専門に担当する移住コンシェルジュの配置や、移住促進家賃助成事業、移住促進市外通勤支援等々の取り組みを行っていますが、新設からほぼ半年がたちましたが、現在の実績と進捗状況、並びに他部署との連携状況をお聞きいたします。  また、現状を踏まえ、今後どのように進めていくのかお伺いいたします。  二つ目、魅力ある移住支援策についてお伺いいたします。  2015年国勢調査の民間分析において、過疎指定797市町村のうち11.7%の市町村は、2010年から2015年までの5年間で、転入者が転出者を上回る社会増を達成したとありました。豊かな自然、静かな生活環境を求める動きや、自治体側の移住促進策を背景に、現役時代の都市部からの移住がふえたそうです。都市部からの移住の背景には、リーマンショック、東日本大震災の影響があると分析しています。また、結婚や出産の機会が多い30代の女性の移住がふえており、子育て環境を重視し家族ぐるみで移り住んでいるということです。  勝山は、アメリカ経済誌フォーブスで、世界で9番目にクリーンな都市と評価を受けていますが、東洋経済新報社が全国の市を調査した住みよさランキングに関しては、昨日、倉田議員から丁寧に御説明いただきましたので、内容は削除させていただきます。  2017年版では、全国814都市中134位と上位ではありますが、県内では鯖江市7位、坂井市8位、福井市13位、越前市39位、敦賀市51位と大きく水をあけられています。このような状況の中で、移住、定住促進事業を行うために、他市よりさらに手厚い支援が必要ではないでしょうか。全国の市町村が移住者支援で特に力を入れているのが、住まいにかかわる支援体制、定住促進奨励金や住宅取得補助、リフォーム支援など、多種多様な支援制度があります。  全国の自治体を見てみますと、島根県飯南町では、家賃4万円、25年住めば無償で譲渡、兵庫県洲本市では、公共賃貸住宅で3カ月以上居住した人に対して、最大月3万6,000円の助成、大分県豊後高田市では、新築一戸建て住宅を3万5,000円で提供、広島県神石高原町では、新築にはまちの樹木を無償提供等々、さまざまな支援策があります。勝山市においても、このような魅力ある施策が必要であると思いますが、いかがかお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) U・Iターン施策についてのうち、移住、定住促進対策の状況についてお答えいたします。  人口減少という待ったなしの課題に、市役所が一丸となって対応するための旗振り役、まとめ役として、今年度、商工観光部内にふるさと創生・移住課を新設いたしました。  ふるさと創生・移住課では、U・Iターン希望者への温かくきめ細やかな対応に努めるほか、進学や就職で一旦勝山市を離れた若者たちが、ふるさと勝山へ思いをはせ、またいつかはふるさと勝山に帰りたいという気持ちを高めるふるさと教育の推進にも力を入れております。  今年度新設しました移住者に対する助成制度の8月末の実績等につきましては、後ほど担当部長より説明をさせます。約半年間における移住相談や移住者交流会、移住者インタビューなどを通じて、勝山市の人口減少に歯どめをかけるにはどういう点がポイントになるのかが少しずつ見えてきております。  今後も移住相談者、移住者に寄り添い、既存制度の修正や新たな支援策の追加検討を含め、庁内関係部署との連携を密にした相談業務やUターン・Iターンの促進と並行して、高校生やその保護者、都会で学ぶ若者をターゲットとした定住化対策を来年度以降、積極的に展開してまいります。  次に、魅力ある移住支援策についてお答えいたします。  市では、転入者の大多数を占めるUターン者、勝山を懐かしく思い、勝山のことを思って帰ってきてくれる人、勝山市に住み続ける意欲を持った若者、そして勝山の産業、雇用を支える地元企業を大事にしていきたいと考えております。  この半年間、移住希望者のさまざまな相談をお受けする中で、現在の補助制度が新たに住宅を探す方、もしくは新たに土地を確保し住宅を建てる方など、Iターン者に手厚くなっているものの、勝山市出身者で自宅に戻ってくる方、いわゆるUターン者や定住を考える若者にはメリットが少ないのではないかとの指摘も受けております。  また、市内企業を訪問して情報の収集に努める中で、多くの企業から人材の確保が大変困難な状況であることも伺っております。そのため、現在、来年度に向けてIターン者だけでなく、Uターン者や若者の定住を後押しできる支援策を研究しているところであり、来年度以降、勝山市ならではの新たな政策を策定して、さらに移住者を呼び込みたいと考えております。  その先駆けの一つとして、家族愛、ふるさと回帰をテーマとした映画、「ローカル線ガールズ、私、故郷に帰ってきました」制作の支援を行い、来年度に検討している地元企業と連携した市内出身学生のインターンシップ受け入れ体制を研究し、市内企業の人材確保と移住の推進を目指してまいります。学生、若者にとり、幅広い働く場の選択肢を提供するためにも、長尾山総合公園での建設が期待される第2恐竜博物館の誘致に向けて、市議会を初め勝山市観光まちづくり株式会社等、産業界との連携のもと、視野の広い観光の産業化を進めてまいります。  いつまでも住み続けたいまち、いつかは帰りたいまち、いつでも帰れるまちを勝山市が体現できるよう、議会と協議しながら努力していきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 移住、定住促進対策の状況のうち、現在の実績と進捗状況等についてお答えいたします。  今年度新設しました移住者に対する助成制度の8月末の実績といたしましては、月額1万円を2年間助成する家賃助成は8件、上限10万円を助成する引っ越し助成は1件、年額10万円を3年間給付する医療及び介護人材緊急確保奨励金は4件となっております。その他、定住化促進事業による住宅取得や中古住宅の取得、リフォーム助成は合わせて19件、そのうち子育て世帯への助成は2件、多世帯同居助成は8件となっております。  移住コンシェルジュは、8月末までの5カ月間で21件の移住相談に対応するとともに、市内企業、金融機関、宅地建物取引業者を訪問し、情報の提供と収集を重ねております。こうしてコンシェルジュが移住相談を受けたケースのうち、29名の方が勝山市に移住されています。  移住相談の具体例を申し上げますと、勝山市に移住していずれは市内に住宅を新築したいという相談に対しましては、まず市内の民間賃貸住宅に移住し、最長2年間の家賃助成を受けながら住宅の新築を提案、また市内で一戸建て住宅に住みたいというIターン者の相談に対しては、まずは家賃助成を受けながら賃貸アパートに移住し、積雪のある冬期間の生活を体験されてから、一戸建て住宅への転居を検討されるよう提案させていただいています。  このように移住者が何を欲し、何に困っているかを、まずはコンシェルジュを初めふるさと創生・移住課職員がしかりとお聞きし、庁内各課、各機関との連携によるワンストップサービスを心がけてまいります。 ○議長(丸山忠男君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。今、さまざま事業が粛々と進められているなというのが、市長、また水上部長の話から十分わかってまいりました。  勝山のホームページの移住定住支援サイトのすぐそこにある勝山の暮らしには、移住定住支援事業がわかりやすく載せてあると思いました。ただこのサイト、ほかのサイトに比べてちょっと目立たないかなと思いましたので、もう少し前に出るといいますか、表に出るという形で目立つようにしていただけたらよいかと。今後どんどん積極的にPRしていただけると思います。  先ほど市長が言われましたIターンの場合は、実際ゼロからスタートです。他の市町とは一味違う住宅支援、就職支援、子育て支援などが必要だと思います。これらと連携をとり推進していくのは、ふるさと創生・移住課が中心になっていくと思います。今後、U・Iターン者が住んでみて、幸せになり、満足できる政策を積み重ねていくことが重要かと思います。  また、先ほど市長の答弁にありました移住、定住に向けた若者のための魅力ある働く場の提供に向けて、観光の産業化を進めるとお答えいただきました。私もそのとおりだと思いますが、この中核となるのが何といっても第2恐竜博物館だと考えます。知事は、9月県議会提案理由の中で、長尾山総合公園を念頭に置きながら、現在の博物館の隣接地または近接地が望ましいと表明されました。山岸市長も招集挨拶で、知事の発言に対して歓迎の意を表明されましたが、いま一度具体的な官民一体となった取り組みについて、市長の考えをお聞きしたいと思いますのでよろしくお願いします。 ○議長(丸山忠男君) 山岸市長。                (市長 山岸正裕君 登壇) ○市長(山岸正裕君) 福井県立恐竜博物館と並び称される世界の3大恐竜博物館であるカナダのロイヤル・ティレル、中国の自貢博物館のいずれも発掘現場に近い場所に博物館が設置されております。これは恐竜が発掘された現地で学術研究が行われる本物志向が世界的にも高く評価されていると考えます。そういった意味からも、第2恐竜博物館誘致に向けて、官民一体となった具体的取り組みをしていることについてお答えいたします。  まず、利用者増に備えて長尾山総合公園内での新たな駐車場の整備と、黒原側からのアクセス道路の整備を目指し、来訪者の利便性を図ってまいります。公園内のアクセス道路及び遠足など団体を受け入れるための休憩エリアについては、来年度、工事に着工したいと考えております。  また、これまで福井県と連携してきた実績のあるパークアンドライドを第2恐竜博物館の入館状況に合わせて対応してまいります。市議会、区長会、商工会議所等経済団体、地元地区など市民が一体となって進める施策といたしましては、長尾山総合公園で建設中のジオターミナルを県内全体の観光案内拠点として位置づけ、広域観光案内を行ってまいります。  勝山市観光まちづくり株式会社と連携し、恐竜博物館、野外恐竜博物館をメーンとした着地型ツアーを造成し、さらにはジオターミナルで販売可能な恐竜をイメージした土産物開発のための支援を行ってまいります。  また、恐竜博物館入場券の半券を活用した市内飲食店等の割引等サービス事業実施に向け、勝山市としての支援スキームの構築に向けて検討を始めております。これまで積極的に整備、支援をしてまいりました市街地での昼食提供拠点、飲食店をさらに充実し、ジオターミナル観光案内所において市内飲食店の昼食の予約体制なども検討したいと考えております。  次代を担う市内の小中学生が、毎年、恐竜博物館や野外恐竜博物館への校外学習を実施し、福井県とともに進めている恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークの学術研究施設として恐竜博物館を位置づけていますので、野外恐竜博物館を活用して、市内の小中学生全員が子ども恐竜博士を目指すようなスキームを、教育委員会とともに目指してまいります。
     勝山市が恐竜を生かしたまちの活性化を目指して、本年11月中に復活予定のホワイトザウルス整備に続き、恐竜博物館から直線距離で1キロメートルのロケーションにある温泉センター水芭蕉を改修して、長尾山総合公園と一体性を意識した、恐竜をテーマとした入浴施設に改修するなど、恐竜が見えるまちづくりを推進してまいります。  本年度、既に脱衣室の壁面、ロッカーや浴場の壁面のデザインについて、これを変更すべく事業を進めております。来年度以降、温泉センター水芭蕉の施設全体を、恐竜をイメージしたものに改修してまいりたいと考えております。将来的には、中部縦貫自動車道勝山インターチェンジ近くで開設する道の駅を、県内全体の広域観光案内拠点として位置づけ、越前若狭の多種多様な魅力を恐竜博物館に訪問される観光客に案内することで、県内全体の観光産業の底上げに寄与してまいりたいと考えているところです。  いずれにいたしましても、勝山市においては、現在、市議会とともに誘致実現に向けて、市民、経済界等が一体となって全力を尽くして、第2恐竜博物館の誘致に取り組んでおります。今後とも市民、議会とともに行政が総力を挙げて継続した取り組みをしてまいります。 ○議長(丸山忠男君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。  第2恐竜博物館の誘致が決定すれば、またとないU・Iターン者の移住対策に有効な材料となると思います。本当に市民一体となって誘致できるよう頑張っていきたいと思います。  それでは、二つ目の質問に移らせていただきます。国民健康保険の運営主体変更に伴う影響について。これに関しましては、昨日、山田議員の質問と重複しますが、ひとつよろしくお願いいたします。  一つ目の運営変更による影響についてお伺いいたします。  国民健康保険の運営主体が、来年4月に市町村から都道府県に移るのに合わせ、保険料の検討をしている都道府県は9府県にとどまることが日経の調べでわかったとの見出し記事が8月17日に掲載され、福井新聞でも8月27日に全国の市区町村の35%が来年度運営移管で国保料が上昇する予想と記事が掲載されて、一般市民に不安を与えています。  福井県の自治体では、保険料について越前市、池田町、越前町、若狭町が上がると予想し、永平寺町はほぼ変わらない、他の市町は、美浜町を除いてわからないとありました。勝山の場合は、この中に入っていると思いますが、今後どのように予想されますかお伺いいたします。  二つ目、医療費抑制の方策について。  国保の保険料の統一は、保険料を平準化する効果はあるが、支出抑制には別の方策が必要になります。統一後は保険料の算定で県全体の医療費を基準にし、これまでの市町村の医療費の違いは反映しないことになるため、市町村の医療費抑制への意欲が薄れる懸念もあります。保険財政を立て直すには、医療費を抑制する抜本的な方策が急務であるとしています。  市町村に医療費抑制の意欲をどう持たせるか、保険統一を検討する都道府県もさらに検討するとしています。勝山市としては、どのように対応していくのか、医療費適正化の効果を上げる取り組みをどうするのか、被保険者の病気予防の取り組みをどのようにするかお尋ねいたします。 ○議長(丸山忠男君) 中山市民生活部長。              (市民生活部長 中山弘之君 登壇) ○市民生活部長(中山弘之君) まず、運営変更による影響についてお答えします。  8月31日、福井県が平成29年度予算をもとに算定した1人当たりの国保納付金額が公表されましたが、現時点で配分がいまだ決定していない国等の公費や、あらかじめ予測不能な従来の国や県の交付金額が参入されていない納付金額となっております。予想につきましては、現時点で正確な推測はできませんので、この場でのお答えは控えさせていただきたいと思います。  しかし、勝山市国保といたしましても、被保険者の負担増は望んでいないことでございますので、今秋の仮算定、年明けの本算定の結果及びその間の福井県から示される納付金額、標準保険料率をもとに、現行の国保税率や国保特別会計の経営状況等を勘案しながら、中長期的な展望に立ちまして、税率改定の必要性や賦課方式の変更についての考え方を、議会や勝山市国保運営協議会にお示ししながら、税率の現状維持を含めた税率改定の必要性を判断してまいりたいと考えております。  次に、医療費抑止の方策についてお答えします。  議員の御指摘のとおり、医療費抑制については、勝山市国保に限らず全国の市町村国保、社会保険や共済保険等の医療保険制度の中で最も重要な課題となっております。県内の被保険者1人当たりの医療費の状況を見ますと、勝山市国保の1人当たり医療費は県内で高い水準にありまして、毎年増加傾向でもございます。  全国的に見て、国民健康保険の65歳以上被保険者の割合、前期高齢者割合が高いほど1人当たりの医療費も高くなる傾向にあると言われておりまして、勝山市国保の場合も例外ではありません。  また、勝山市の疾病・疾患の分析結果から、血圧等の循環器系や糖尿病等の内分泌系、腎不全等の腎尿路生殖器系の疾患という、俗に言われる生活習慣病にかかる疾病や疾患の1人当たり医療費が県平均と比較して高い傾向があります。これらの傾向は全国的な傾向とも言えますが、そのため高血圧や糖尿病等の生活習慣病にかかる医療費の割合が大きくなることから、食生活改善や運動習慣等の健康づくりを進めるとともに、高齢社会が進む中での早期発見による重症化予防が重要となります。  そこで方策といたしましては、庁内の国保担当課と保健事業担当課が連携いたしまして、40歳以上74歳未満の国保被保険者を対象とした特定健診の受診勧奨や保健指導の推進及び受診率の向上に向けた取り組みを引き続き行っていきたいと考えております。  また、被保険者の健康への意識を高め、国保制度への理解を深めてもらうための医療費通知事業や、後発医薬品の使用促進、また普及による医療費抑制につながる取り組みを継続するなど、国民健康保険の保険者として医療費抑制のために努力したいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。先ほどの移住促進も一緒なんですが、今部長が言われた横の連携をきちっとしていただいて、市全体で取り組むことでお願いしたいと。  私も健康診断を受けますと、常に二次健診を受けよと言われるんですが、なかなか行くことができないので早目に病気を治したいと思います。  最後になりますが、クリーンアップ九頭竜川事業についてお伺いいたいます。  九頭竜川の美しい自然環境を守るため、勝山では青年会議所が主体となってクリーンアップ九頭竜川事業が毎年開催されていました。本来ならことしも5月中旬に開催される予定でしたが、その活動の主体となっていた青年会議所の組織が、負担増を理由に中止してしまったと聞いています。  しかし、この間話を聞いてみますと、9月23日に規模を縮小して実施の予定と聞きましたが、このままこの事業が消滅するのであれば、勝山にとっては大きなマイナスではないかと思います。市長はどのように思われるでしょうか。世界で9番目にクリーンで美しいまちとしてフォーブス誌に選出された、すばらしいまち勝山を放棄してしまうような印象を持つ悪い状態ではないかと思いますが、市長の御見解をお伺いいたします。  また、今後どのような見通しかお伺いします。 ○議長(丸山忠男君) 中山市民生活部長。              (市民生活部長 中山弘之君 登壇) ○市民生活部長(中山弘之君) クリーンアップ九頭竜川事業についてお答えします。  クリーンアップ九頭竜川事業は、平成18年の開催以降、11年間にわたり勝山青年会議所主催により行われてきた九頭竜川の河川清掃活動でございます。この活動は、民間団体による自主的な河川清掃活動で、勝山市内の団体・企業を初め個人に至るまで、その趣旨に賛同し一丸となって取り組んできたところに意義がございました。  こうした市民らによる河川清掃等環境美化運動の志を絶やすことなく継続させていくことがクリーンで美しいまちを守り、すばらしいまち勝山市として愛されるためにも大切と考えますので、今後も市として支援を行ってまいります。  次に、今後の見通しについてお答えします。  市民による河川清掃等環境美化の志を尊重し、勝山青年会議所がこれまでに培ってこられたノウハウを活用しまして、その他環境団体や市民等によるクリーンアップ九頭竜川の開催継続を目指してまいります。  主催については、NPO法人ドラゴンリバー交流会に依頼したところ了解をいただきまして、草木の伸び切らない時期に、九頭竜川沿線市町が最上流から河口まで一斉に河川清掃を行って、清掃効果を高められるよう協議を進めているところであります。 ○議長(丸山忠男君) 6番。               (6番 近藤栄紀君 質問席登壇) ○6番(近藤栄紀君) ありがとうございました。今ほど中山部長のほうから11年前からという話がありましたが、私も大体当初から毎年参加していたわけなんですが、最初と比べて回収のごみの量が年々減っていくというのが実感でした。  やっぱりこの事業というのは、今話がありましたとおり、成長した事業ですので、これでドラゴンリバーさんが継続してやっていただけるということであれば安心かなという思いです。ぜひともこの事業をずっと受け継いで、勝山の九頭竜川ですので、クリーンな勝山を印象づける第一の川ですので、この継続はよろしくお願いしたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(丸山忠男君) 次に、乾章俊君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 乾章俊でございます。議長より質問のお許しをいただきましたので、以下4項目について質問いたします。一問一答でお願いいたします。  朝から大変お疲れでございましょうが、私を含めましてあと2人でございますので、もう少しのおつき合いをお願いしたいと思います。  それでは、1番の水災害についてでございます。  最近の自然災害は、先般の九州の土砂災害もそうですが、想定外の猛烈な雨が降って川が氾濫し、大規模な被害を発生させております。また、局地的な集中豪雨によって地盤が緩み、それが一気に山ごと崩れるといった土砂災害を引き起こしております。テレビで襲う土砂と流木のすさまじい映像は、見ているだけで恐ろしくなります。  近年の雨の降り方ですが、激しい雨と言われる50ミリを上回る雨は、ここ50年で3倍、また80ミリを上回る雨はここ30年で7割ふえたと言われます。先般の九州の水害では、24時間で500ミリの雨が降ったと言われます。そして、つい先日には、奈良県で1時間で100ミリの猛烈な雨で被災いたしておりますし、きのうの報道では、宮古島では50年に一度の雨で、1時間に100ミリを超える雨と報道されております。  私は、これまで当市で自然災害が起きる確率が高いのは水害、そして地震をイメージしてきましたが、最近の局地的な豪雨を思いますと、水害に対する考え方を改めなければならないと強く感じております。当市でも1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降ることを想定しなければならない時代に入りました。  当市担当課におかれましても、土砂災害、洪水、浸水対策等について、危機感を持って対応されておられることと思います。全国各地で大規模な洪水被害が発生している近年の状況を、どのように受けとめておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(丸山忠男君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 御質問のありました水災害についてお答えいたします。  ことしは全国的に長雨が続く天候不順な夏となっており、平成29年7月九州豪雨では、福岡県朝倉市におきまして、1時間に129.5ミリ、24時間で545.5ミリの雨量を観測する局地的な豪雨に見舞われ、土砂災害、河川の氾濫による浸水など、甚大な被害となりました。  県内におきましても、8月に入り台風5号等による局地的な豪雨に見舞われ、土砂流出などの被害が各地で発生いたしました。ことしばかりでなく、近年の気候変動によりまして雨の降り方が大きく変化いたしております。気象庁のデータによれば、時間雨量50ミリを上回る大雨の発生件数が、この30年間で約1.4倍にも増加しており、これまで比較的降雨の少なかった北海道、東北地方においても豪雨が発生しております。  そこで、全国各地で大規模な水災害が発生している近年の状況をどのように捉えているかという御質問でございますけども、今後も気象変動の影響によりまして、土砂災害を含めた水災害のさらなる頻発、激甚化が懸念されることから、豪雨災害はいつでも起こり得るという危機意識を強く持って、関係機関との情報共有と人的被害などを未然に防ぐ万全の体制を構築していくことが必要であると考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。  それで、再質問をさせていただきますけれども、この猛烈な集中豪雨が先日、当市におきましても1時間に40ミリの豪雨がございました。一部の地区で被害が発生いたしております。  私も当時、昭和町の勤労者体育館東側周辺の現場に駆けつけましたが、側溝に流れる水流の量と速さ、上ぶたからあふれ、道路に氾濫して濁流となって体育館東側の川を目がけて渦を巻き上げ、あふれながら体育館敷地に激しく流れ込む物すごい様を見て驚愕いたしました。幸い雨が上がり始めましたので安堵しましたが、もしあれ以上、猛烈な雨が続けば、周辺の家屋の床下浸水はもちろん、広範囲にわたって大変な被害が発生したのではと感じております。  いずれにしましても、1時間に80ミリを超えるような猛烈な激しい雨となりますと、どうしようもなく太刀打ちできない非常に緊迫した事態になるのではと想像いたします。  今後の対策として、いかに被害を少なくするかといった減災対策や、いかに早く避難し、住民の皆さんが1人も逃げおくれのないようにする対策が最後には重要と言われます。この新しい視点の対策について、どのような見解をお持ちかお聞かせください。 ○議長(丸山忠男君) 伊藤総務課長。               (総務課長 伊藤寿康君 登壇) ○総務課長(伊藤寿康君) ただいまの減災、逃げおくれがゼロになるような視点について、どのような見解を持っているかという再質問にお答えいたします。  勝山市地域防災計画の中では、災害の発生を完全に防ぐことは不可能であると。でも災害時の被害を最小化し、被害の迅速な回復を図る減災の考え方を基本理念とするとうたっております。これは、たとえ被災いたしましても、人命が失われないことを最重視いたしまして、また経済的被害ができるだけ少なくなるよう、さまざまな対策を組み合わせて災害に備え、災害時の社会経済活動への影響を最小限にとどめるということでございます。  このため災害が予想される状況下においては、避難勧告等の避難情報の発令におきまして、決して空振りを恐れず、的確に住民の方に避難を呼びかけて、まず命を守ることを最優先に考え、それを我々も市民の方も考えていただくといったことが一番大事ではないかと思っております。  そのために、市民の皆様にも、たとえ避難勧告を出しまして空振りに終わったといたしましても、何もなくてよかったねと笑顔で言っていただけるように、何であの避難情報を出したんだと言われないように、各地区の学校でやっております防災出前講座、そして勝山市の総合防災訓練、また日ごろ取り組んでいただいております各地区の自主防災組織の防災訓練の中で、今申し上げました、まずは御自分の命を守っていただくことを考えていただきたいという啓発を続けていきまして、さらなる防災意識の向上に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) つい先日でございますけれども、勝山地区の区長さん方と、我々まちの議員と話し合う機会がございました。そこで、先日の避難勧告と言いますか、指示について意見が出まして、その際に雨がきつく降っているということがあるんでしょう、防災無線が全く聞こえない、情報が全然入ってこないというようなことで非常に困惑をしたというお話もございました。  それから、避難先についてでございますけれども、おっしゃった方の地区は西校が避難場所に指定されているんですけれども、とてもあのような状況では西校までは行けない、確かにそうでございまして、したがって、近くの地区公民館をそういった避難先にしてほしいということをおっしゃっておりました。  この点につきましては、私もかねがね思っておりまして、私どものほうは南校でございますけれども、やっぱり遠いと。ことし避難訓練がございましたけれども、特にお年寄りには遠い。やっぱり近くのいつも利用してる地区公民館を、とりあえずそういうところにしてほしいということを思っておりますので、今ほどの早目早目にこれから警報を出すという市民の安心・安全という意味で考えていきたいということでございまして、減災の意味も含めまして、これから新たな課題への検討に入るかと思いますので、今申し上げたことも十分御検討、研究いただきますようお願いを申し上げたいと思います。ここでの御回答は結構でございます。  以上、1番の質問を終わらせていただきまして、2番目の観光振興につきましてお伺いいたします。  今夏の観光状況ですが、ことしの夏は一昨年の北陸新幹線の金沢までの開通や、ことし7月の永平寺大野間の中部縦貫道の開通、また白山平泉寺の1300年祭などによって、当市に訪れる観光客の増加がございました。報道でも7月に平泉寺周辺を訪れた観光客は、昨年に比べて4倍の増と言われております。時々私は平泉寺へ行きますが、今でも多くの参拝客でにぎわっております。  観光産業の振興を目指す当市にとりましては、まことにありがたいことでございます。この動きが一過性ではなくて、今後継続して多くの観光客が来訪されるよう、またいかにして当市の経済効果の向上につなげ、成果を上げていくかについて市民が一体となって努力していきたいものでございます。  そこで、直近の観光客の動向を把握し、十分検証しなければなりません。お尋ねしますが、市長の招集の御挨拶の中でも今夏の観光客の動向に触れられていましたが、もう少し詳しく今夏を含めたことし前半の観光客来訪にかかわる状況及び課題点、改善すべき点等について、今、整理、把握を進めている状況かとは思いますけれども、現段階でいいですから、その状況についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 観光振興についてのうち、今夏の観光状況についてお答えいたします。  まず、恐竜博物館の6月から8月の3カ月間の入館者数の状況は、対前年度比91%、約3万人の減少で、野外恐竜博物館は対前年度比97%、かつやま恐竜の森の化石発掘体験が対前年度比87%と、いずれも減少しております。  一方で、かつやま恐竜の森の発掘体験以外の施設、これはガオガオ広場がオープンしたこともあり119%となっておりますが、恐竜博物館を含めた森全体の観光入り込み客数は、ことし1月から8月までの合計で、対前年度比89%となっております。その原因についての検証はこれからになりますが、観光客を大幅に増加させた一昨年の北陸新幹線開通効果が一段落した結果もあると推察しているところです。  一方、白山平泉寺周辺の観光入り込み客数は、6月から8月の3カ月間で対前年度比363%と大きく増加しており、1月から8月までの8カ月間の概数でも対前年度比では約3倍となっております。これは、白山平泉寺開山1300年を記念したイベントが、地元平泉寺区、平泉寺白山神社、金沢工業大学などの協力のもと成功裏に行われたこと、さらには宝物殿の一般開放などの効果といったものが大きな要因であると考えます。  白山開山1300年という視点から、福井県のみならず石川県、岐阜県、そして白山市、郡上市などと連携し、早い時期からPRを実施したことにより、広域的な誘客が図れたこと、7月8日には永平寺大野道路が全線開通したことを受け、大野・勝山・永平寺が連携して1300年記念事業に取り組むことができた成果であると捉えています。  白山平泉寺周辺には、平日において駐車場不足が発生したり、観光ガイドを求めるツアーの増加によりガイドが連日の対応を求められるなど、過去に経験のない混雑状況となっております。早急に観光ガイドの仕組みを抜本的に見直すとともに、観光客の増加が地元に負担を与えるのではなく、地域経済を潤すような仕組みの構築が必要と考えております。  他の観光施設の状況を申し上げますと、1月から8月までの状況で、勝山城博物館が105%、越前大仏が87%、はたや記念館ゆめおーれ勝山が81%となっております。勝山市全体として観光入り込み客数について詳細なデータの集計はまだでございますが、平泉寺周辺が大きく伸びたこともあり、恐竜博物館等の減少分を補い、全体としては昨年よりやや増加する見込みです。  当市の観光客は、長年、恐竜博物館が中心になってきたこともあり、繁忙期と閑散期の差が大きく、これを平準化することが課題となってきましたが、勝山市が持つ平泉寺、ゆめおーれ、そして博物館、まちなか、スキージャムといった多種多様な魅力ある観光素材を組み合わせることにより、観光客の平準化を図り、ひいては観光の産業化につなげていくことができると考えます。  今後、恐竜のまちとしての魅力を高めながら、白山平泉寺を初めとする他の観光素材へ周遊性を高めるような取り組みを進めてまいります。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 今、まだデータの半ばということでございますので、今後とも十分データの検証をいただきまして、適切な対応を進めていただきますよう、よろしくお願いいたしたいと思います。  次に、2番目の観光案内所でございます。  人は旅をして、知らない土地を訪ねたときに、気軽にその土地の情報を手に入れることができる観光案内所を利用することがしばしばございます。人が集まる駅や観光スポットには、必ずと言っていいぐらい設置されております。
     私は、かねがねこの観光案内所の果たす役割は非常に大きく、当市はもっと充実しなければならないと感じてまいりました。恐竜博物館ができた初期は、訪れる観光客を受け入れるための、例えば渋滞の解消や駐車場の確保、昼食をとっていただく場所の確保等々、直面する課題に忙殺されてきました。  そして現在、関係者の御尽力のおかげで課題が次から次へと出てきてはいますが、着実に受け入れがスムーズにできるよう、成果を上げてきているとこれまでの取り組みを評価いたしております。  そして今、私たちは次なる課題として、観光客が博物館見学だけでなく、当市の美しい恵まれた自然環境を生かした体験や歴史遺産、文化遺産等に触れていただくような、滞在観光コースを開拓し、当市にできるだけ長く御滞在いただいて楽しんでいただく、日ごろの疲れをいやしていただける、そんな次なる取り組みに挑戦し、取り組みを進めているものと私は理解しております。そのことが経済効果を高めることにつながることになるからでもあります。  市内を散策いただき、御滞在いただくため観光案内所の果たす役割はとても重要です。例えば、そこで働く職員は、市内の観光全般を熟知され、お客様が再度当市に御来訪いただくような気持ちになっていただく高度な案内サービスを提供できる専門的な職員であってほしいと願うのです。観光案内所の充実のために、やるべきことはたくさんございます。  そこで、お尋ねしますが、現在の観光案内所、利用の頻度、相談内容、課題点等、現在の観光案内所全般についての状況をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 水上商工観光部長。              (商工観光部長 水上実喜夫君 登壇) ○商工観光部長(水上実喜夫君) 今ほどの観光案内所についてお答えいたします。  現在、市内の観光案内所は、白山平泉寺大門周辺観光振興拠点と之蔵と恐竜の森にありますレストハウス長尾山がその役割を担っています。  と之蔵では、勝山市観光協会と平泉寺区が連携し、ふえ続けます平泉寺への観光客を市内外へ案内する役割を担っていただいています。また、レストハウス長尾山では、ジオパーク拠点施設運営委託事業により、観光まちづくり株式会社がジオサイトを初めとする観光案内業務を請け負っているのが現状でございます。  このうちと之蔵では、飲食店に対する問い合わせが最も多く、次いで道路情報や他の観光施設に関する問い合わせなどが主な案内内容となっております。両観光案内所ともに位置的に勝山市の観光案内を一元的に担う位置づけ、あるいは場所、体制にはなっておりません。このあたりは課題と考えております。  このほか、ゆめおーれ勝山、勝山駅といったところを初めとする町の駅ネットワークに加盟しております50の施設が、それぞれ訪れた観光客に対し観光案内をしていただいているのが現状でございます。  また、観光案内の大部分を占めます電話による問い合わせには、勝山市観光まちづくり株式会社と市の観光政策課の双方が連携しながら対応しているところでございます。  今後は、質の高いしっかりとした広域的な観光案内ができるような人材の確保、体制の整備が課題になっていると考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) この間の日曜日、私も平泉寺のほうへ行きましたけれども、と之蔵にある案内所に入りました。次から次とお客さんがお見えでございまして、いろいろと相談をされておられました。次から次とひっきりなしにお見えになるので、私もこの案内所の必要性といいましょうか、重要性、これは本当に大事だと実感したところでございます。  レストハウスにもございますが、時間的な問題がと之蔵もございます。まちの中でというようなことも期待をするのでございますが、その辺、ゆめおーれであったり、勝山駅であったりということもあるのかと思いますが、なかなか総合案内所として1カ所というのはどうなのかと、今お聞きして思います。  ただ、市長のお話にもございましたけれども、将来というよりも、近々でございますけれどもジオターミナルの中、あるいは道の駅の中で、勝山の観光だけにとどまらず県内も含めた観光案内という視点にも十分耐えられる、提供できるような非常に魅力的な安心した道の駅の設置、十分当市としても考えていかなければいかんと。  特に第2恐竜博物館の動向もございますけれども、非常に多くの観光客がお見えでございますので、そういったことも十分考えていかなければいけないと思いますし、今しゃべっていて必要だなと思いますのは、飲食店だけではなく勝山に泊まっていただく、第2恐竜博物館ができることで滞在時間もふえるわけでございますから、勝山に泊まっていただけるようなこともこれから十分考えていく必要があるのかなと。  そして、相談いただく方々に十分提供できるようなことも考えていかなければいけないと思いながらお聞きしたところでございます。今後ともよろしくお願いしたいと思います。  3番目に、勝山高校の定員割れについてでございます。  少子化の問題は、学校再編につながる大きな問題になっております。国におきましては、今年度より義務教育の小中学校の学校再編のあり方についての具体的議論を進めております。そこで、小中学校の延長線上にあります高校ですけれども、地元の勝山高校はここ数年、定員割れが続いているとのことで、今後どうなるのかと心配する声を耳にいたします。  実はこの声は、以前から私、聞いておりましたが、最近その声を聞く機会が非常に多くなってきております。市として高等教育を受ける高校が将来なくなるということは、とても考えられません。大変な損失です。さらなる人口の減少につながり、広く市政全般に好ましからぬ影響が生じます。  今後、少子化はさらに深刻になりますので、今のうちから強く対策を講じていかなければならないと危機感を感じます。現在の勝山高校の実情、今後の生徒数、対策についてどのように受けとめておられるのか、お考えをお聞かせください。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 勝山高校の定員割れについての御質問にお答えいたします。  勝山市では、三つの中学校及び勝山高校、奥越明成高校、奥越特別支援学校の学校長6名と、そして私ども教育委員会とで中学校・高等学校連絡協議会を年4回開催しております。その中で、特に近年の勝山高校の情勢に鑑みまして、中学生の進路に関する情報交換とその対策に多くの時間を費やしているという現状にございます。  そうした中で、勝山高校の入学者数は、昨年は定員まであと1名というレベルまで持ち直しましたけれども、ことしは12名の定員割れとなってしまいました。この主たる原因でございますが、特にことしの3月に卒業した中学校3年生の生徒数の落ち込みが大きかった、すなわち一昨年では卒業生が209名だったのに対しまして、昨年は180名とその総数が29名も前年よりも減ったということが大きな原因であると考えております。  近年の進学割合でございますが、中学校3年生のおよそ55%から60%程度が勝山高校、それから20%から25%程度が奥越明成高校へ、その他の市外の高校等への進学が15%ないし20%程度となってございます。この勝山高校以外へ進学する生徒は、職業系の学科を選択する場合や、スポーツでの進学を目指す場合、また福井市内の進学校を目指す生徒ということでございます。  勝山高校には少人数コースできめ細かな学習指導を受けられるという、大規模校にはないすぐれた教育体制がございます。また、例えばバドミントン部や日本文化部などの特色ある部活動も充実してございます。加えて、当然のことでございますけども、地元の高校でありますから通学に要する時間も短く、その点さまざまな利点もあります。  これまで、こうしたことを中学校での進路指導、あるいは高校における中学3年生を招いてのオープンスクールなどで十分説明をしてきているつもりですけれども、今後は中学生本人及び保護者の理解がもっと得られるように、さらに努力をしていく必要があろうと思っております。  今年度初めて、市長と勝山高校の生徒、奥越明成高校の生徒との語る会を開催いたしました。それぞれの高校生は、本当に自分の進路や、さらにはふるさと勝山に貢献したいという考えをしっかり持ちながら、とても充実した高校生活を送っている様子がうかがえました。  中学生に対する説明会などでは、こうした現役高校生である先輩からの生の声やいざないといったことも効果的であろうと思われまして、今年度実行にうつしているところであります。これからも生徒数は漸減傾向にございます。しかしながら、勝山高校は勝山市にある唯一の高等学校でありまして、今後もさらに地元の誇れる高校として勝山の子どもたちのよき学舎であり続けられますよう、関係者が連携しながら最善の努力をしてまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 人口減少と言う中で、避けられないといいましょうか、そういう分野がございまして、勝山高校におきましても、これから減っていく傾向にあるという状況でございまして、存続につきましてぜひ頑張って対応いただきたいと思います。  私は提案する意味でちょっと感じていることを申し上げたいと思うのですけれども、奥越明成高校とは競合しないような形で、新しい今日的な課題、新しい時代を視野に入れたような、例えば勝山市にとりましては観光分野の学部、これは幅広い分野になってくると思いますけれども、果樹栽培などの農業の分野であったり、あるいは一般の人たちが定時制ではないですけれども、いわゆる社会人も学べるような学部というものを考えられないものかと。時代は大変スピードアップして変化いたしておりますので、特に技術の分野、定年退職になった方だけでなくて、現役の方も常に勉強できるような、学習できるような分野というものも考えていくべきではないか。  それは、高等教育を受ける場合、勝山にはなかなかございませんので、その辺のことを考えていく必要があるのではないか。そして、新しい時代に対応できる、生き抜く力というものを勝山の産業分野も含めまして開いていくような場があってもいいのではないか。  従来の高校という範囲にとどまらず、勝山市には大学がございませんので、その辺との連携をしながら、勝山市民の高等教育の学習の機会の充実ということも、生涯学習という点も含めまして考えていっていただきたいと思うところでございます。教育長、その辺のお考えがございましたらお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 再質問にお答えいたします。  御存じのとおり、これまでの県教育委員会における高校再編の進め方でございますけれども、これは従来のいわゆる総合学科制の高校をきっちりと普通科系と技術系、職業系と分けながら、それぞれより高度な専門化した高校に育てていこうといった形で再編が進められてきたわけでございます。  そして、現在は丹南地区における高校の再編に着手したところでございます。そういう意味では、今議員御提案いただきました、例えば産業系であるとか技術系であるとかいったことを組み入れるということになりますと、従来の形に戻ると言えるわけでございますし、さらには一般の方も対象にした、いわば生涯学習の一つの場もそこにあわせ持つといったことになりますと、これまでの高校という位置づけを大きく枠組みを変えていくという形になろうと思います。  そういった事柄につきましては、直ちには考え方を整理することはできませんけれども、いずれにしましてもそういう御提言があるということにつきましては、これからまた勝山高校や県教委そのものにお伝えしていきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) よろしくお願いしたいと思います。  成長の源泉は人材教育でございますので、高い志の中でモデル的な取り組みという思いの中で実現できるよう、ぜひまたお話を進めていただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。  それでは最後の中学校の部活動についてでございます。  先般、福井県の生徒さんの学力が全国のトップレベルを維持しているとの報道がございました。また、以前の報道で、体力においても全国のトップクラスであると知らされており、何といたしましても先生方を初め教育関係者の御努力の成果であると高く評価し、あわせて御尽力に深く敬意を表します。  さて、昨今、先生方の働き方、長時間勤務が大きな話題になっております。特に中学校では、長時間勤務のその主な原因の多くは、部活動が勤務負担増につながっていると言われております。学校は、生徒の学力向上が最重要です。当市内学校においても、部活動に時間をとられる余り、先生方が学力向上のための準備や指導の時間が少なくなったり、おろそかになりがちになってしまっているのであれば、これは改善されなければなりません。  そこでお尋ねしますのは、当市の部活動における先生方の勤務実態の状況、また当市学校においても先生方の負担を軽減する対策として、外部からの民間コーチ導入を図るなどの取り組みがなされているようでありますので、その状況や導入に係る課題点等についてもあわせてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 中学校の部活動についてお答えいたします。  初めに、教職員の勤務状況についてであります。  ことし4月の勤務状況調査の結果、中学校の多くの教員が長時間の超過勤務をしているという実態が明確になっております。もう少し詳しく言いますと、県内の教員の約55%以上が月80時間以上といった勤務状況のようでございます。この超過勤務の主な理由の一つが部活動でございまして、熱心な指導が行われている一方で、教員の負担となっている現状がございます。  こういった教員の負担軽減を図るため、今年度より部活動指導だけでなく、県内の公式戦や練習試合の単独引率ができる部活動講師を全中学校に1名ずつ配置することになりました。そして、部活動講師として退職教職員や部活動指導経験のある教員免許保有者が指導に当たりまして、教員の負担軽減につながっていると各中学校からは好評の声をいただいているところであります。  また、運動部活動におきまして、専門的な技術指導もできる地域スポーツ指導者というものを配置する地域スポーツ指導者配置事業をこれからまた実施するという予定にしております。これは全中学校に2名ずつ配置いたしまして、当該部活動を担当する先生が、専門の種目でない教員が当たっている場合がございますので、そういった場合のサポートをしたり、生徒への技術指導の充実を図ったりしていくこととしております。  さらに、現在、文部科学省におきましては、運動部活動のあり方に関する総合的なガイドラインというものを作成中でございます。これは、一つには練習時間や休養日の設定のあり方、そしてまた指導のあり方、また部活動講師の活用に関する留意事項、そして今後の運動部活動の運営のあり方等々、大きく四つの観点で検討をしているということでございます。  今年度中には公表される予定となっておりますので、このガイドラインの内容をもとに、運動部活動のより適切なあり方と教員の長時間勤務軽減にしっかりと取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) 具体的な取り組みをして、現場の反応もいい反応が出ているということをお聞きしましたけれども、部活の先生方の指導につきまして、再質問ということで一つ、私というよりも教育長の教育理念、方針をお聞かせいただきたいのですけれども、学校では学力向上が最重要と先ほど申し上げましたけれども、体育部、文化部の活動も同じく学校では重要であると私は考えております。  しかし、講師、民間コーチの導入ということでございますけれども、基本的には先生方の熱い御指導をいただいているおかげで部活動が充実して、生徒たちは成長しているのでございまして、先生方の部活動への取り組みが減少するということになりますと、それが部活動の衰退につながるのではと実は心配する点もございます。この辺はどちらもバランスよく両立するようにしていただきたいと願いますけれども、この点についてどのような教育理念といいましょうか、方針といいましょうか、先ほどコーチの導入につきましてはお聞かせいただきましたけれども、いま少しその辺の理念をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 梅田教育長。                (教育長 梅田幸重君 登壇) ○教育長(梅田幸重君) 再質問にお答えいたします。  児童・生徒の資質を伸ばす教育に携わる教員、これはまずみずからが心身ともに健康であることが不可欠でございます。そのために部活動による負担を軽減していくことにつきましては、極めて重要な課題であろうと考えております。  ただ、議員おっしゃるように、教員が部活動に情熱を傾けて熱心な指導をするということによって、生徒が夢と目標に向かってたくましく成長していくという側面があります。したがいまして、その点との兼ね合いも十分考慮していく必要があろうと考えます。  私ども、県の市町教育長会議を県教委主催で大体毎月1回出席しておりますけども、その場でもこの課題についてたびたび議論することもあります。部活動は、もちろん学力とは別の観点からの活動ですけども、これも生徒にとっては非常に大切な教育であるということは皆さんみんな考え方が一致しております。したがって、教員が部活に携わる、指導するということも当然大事な大事な教育の一面であるということでございます。  したがって、例えばの話ですけども、部活動を外部の人に全て任せるということについては、もしもそういう考え方があるとしても、それは教育委員会としては賛成できないというのが教育長会議での一致した考え方でございまして、そうではなくて、やはり教員が指導しながら、そしてそこに外部人材等のサポートをいただくといった形で負担軽減を図っていくということにしたいということでございます。  そういう意味で、今後とも教員の負担軽減と生徒への指導の充実の両面を考慮しながら、よりよい形で部活動が実施できるよう、学校ともしっかりと相談をしながら対応していきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 11番。              (11番 乾 章俊君 質問席登壇) ○11番(乾 章俊君) どうかよろしくお願いしたいと思います。  先ほどのお話の中で、部活動の技術的な指導、技術面における指導につきましては、今後いろいろと民間のコーチの導入ということをさらに進めていくという御意見をお聞きいたしましたけれども、少子化という中でクラブ活動も少なくなってきて、特にスポーツ関係は指導者がなかなか得意分野でないという先生が顧問になっているという場合、それはどうしても部活動が低下するということもございますので、民間の力を借りて、支援をしていくような形をぜひつくり上げていってほしい。  ただ、よく聞くんですけれども、例えば講師を1名ずつ配置しているとか、あるいは民間コーチ導入という考えをする場合に、勝山市の講師の謝礼は、県下で比べて低いと。これではコーチとか講師の人材確保に、きゅうきゅうと福井県中しているという状況をお聞きしておりますけれども、そんな中で極端に勝山の場合は低いということになりますと、それは講師は来ません。  高校で福祉関係の勉強をして卒業して、勝山の福祉施設に入るかというと入らないんです。やっぱり永平寺町であったり、大野であったり、福井のほうへ皆就職してしまって、福祉施設は職員がいなくて部屋があいているんです。入所者の対応ができないということですので、その辺の講師の対応につきましても、せめて横並びの感じで対応面につきましても鋭意努力をしていただきたい。そして、立派な講師、コーチが取り組めるような環境整備もお願いしたいと思いますので、申し上げまして私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(丸山忠男君) 暫時休憩いたします。           ―――――――――――――――――――――――                 午後 2時30分 休憩                 午後 2時46分 再開           ――――――――――――――――――――――― ○議長(丸山忠男君) 再開いたします。 ○議長(丸山忠男君) 久保幸治君の質問を許します。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 日本共産党の久保幸治です。一問一答方式でよろしくお願いいたします。  地域防災計画について、七里壁崩落について、耕作放棄地と獣害対策について、有事の際の市民の生命、財産を守ることについて、通告に従い質問をさせていただきます。  まず、地域防災計画について。  質問に入る前に、せんだっての雨で被災されました市民の皆さんにお見舞いを申し上げます。  8月25日の短時間集中豪雨により、市内全域に避難準備・高齢者等避難開始という避難情報が出されました。午前9時半に降り始めた雨というのは、その雨量がどんどんと増して集中的に勝山市に降り続けて、そして市内全域に避難情報が出されたのが午前11時10分、雨がやみ始めたのは午後1時過ぎ。避難情報の解除は午後5時30分だったと。約3.5時間の集中的な豪雨で、市内の数カ所で家屋の浸水や土砂崩れ、壁の崩落があったと聞いています。幸いにも今回は人的な被害というのがなかったようなのです。もしもあの雨が2〜3時間続いていたらと思うと、被害が拡大されたという次第でした。  この集中豪雨といいますのは、瞬時に起きる地震災害とは異なり、気象の情報の技術が発達し進歩して、1日前、2日前、もっと早くそういう情報がわかり予測できる今、現状の集中豪雨による勝山市の防災対策というのが、果たして今、適切なのかどうかということでお伺いいたしたいと思います。  25日の集中豪雨があと2時間も3時間も降り続いた場合に、市役所付近の大蓮寺川は氾濫していたと思われます。勝山市の都市計画マスタープラン4章の5、下水道・河川整備の方針の2項に、河川改修の現況には、近年豪雨の発生頻度が高く、大蓮寺川において県による改修事業がなされており、早期の完成が望まれています、市管理の三谷川においては、市街地に流れ込む流域において冠水する箇所が見られ、改修計画の策定が必要になっていると書いてあります。つまり、大蓮寺川があふれ、本町の家屋の浸水、そして三谷川流域の昭和町の家屋の浸水があれば、これも想定内であったと、前からこういうことがうたわれていたということになります。  河川整備に関する基本的な方針、これも4章ですけど、安全で美しい川つくり、河川という欄では、近年、局所的な豪雨が頻発して洪水被害が増大する傾向にあると。そして市民の生命・財産を守り、安全なまちの構築には河川の防災性の強化が必要であり、国や県とも連携しながら、必要な河川の改修を促進しますとここにも書いてあります。  そこで、まず浸水被害の原因と思われることについてお尋ねします。
     市の第5次勝山市総合計画(改定版)第4章の中の重点項目とされている大蓮寺川改修事業(バイパス工事)のこれまでの流れ、経緯と現在までの進捗状況、できればこれからの予定をお聞きしたいのが1点。  2点目は、三谷川の河川の整備計画の現状、進捗状況など、この2点をまずお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 酒井建設部長。               (建設部長 酒井与志弘君 登壇) ○建設部長(酒井与志弘君) 御質問の大連寺川改修事業(バイパス工事)のこれまでの経緯と現在の進捗状況についてお答えいたします。  本事業は、福井県が平成4年度に国の事業採択を受け、現川改修を690メートル、元禄線に地下放水路を約800メートル、立石線に約1,500メートル、それぞれ敷設するものでございます。  進捗状況につきましては、事業採択後、調査設計を経て、三谷川から元禄線放水路に水を抜くための右支川水路の一部を、平成16年度から平成21年度まで実施、現川改修690メートルを平成22年度から平成28年度まで実施しており、平成26年度からは元禄線放水路の整備に着手しております。元禄線放水路は、平成28年度までに九頭竜川河川敷内の流末開水路部と合わせ120メートルを整備しており、今年度は約35メートルの施工を予定しているとお聞きしております。  次に、三谷川河川整備計画の進捗状況についてお答えいたします。  三谷川河川整備につきましては、過去に突発性降雨により三谷川流域で発生した浸水被害を受け、県が実施する大蓮寺川改修事業にあわせて三谷川流域の雨水対策として整備を行うものでございます。  整備計画の内容につきましては、3カ所の雨水調整池の築造、成器西小学校から図書館までの現川改修及び三谷川から分水するために奥越特別支援学校前から元禄線を経由し、大蓮寺川放水路までのバイパス水路新設となっております。事業につきましては、平成25年度から国の補助事業として、社会資本整備総合交付金(下水道事業)の採択を受け、平成31年度を目標に整備を進めております。  現在の進捗状況は、雨水調整池につきましては、計画の3カ所が既に完成しており、現川改修につきましては昨年度より着手し、全体計画の約5割が改修済みでございます。引き続き今年度も継続して実施してまいります。  また、バイパス水路の新設につきましても、昨年度までに奥越特別支援学校前通りが完了し、今年度以降、元禄線への布設を実施してまいります。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 集中豪雨などが頻発する現状において、市民の命や財産を守り、安心・安全な勝山をつくるという考えでいる場合、この河川の改修、そして整備というのは本当に早急に必要なものだと考えます。早急にこの工事は必要だと考える上で、市長の御見解をお伺いします。 ○議長(丸山忠男君) 酒井建設部長。               (建設部長 酒井与志弘君 登壇) ○建設部長(酒井与志弘君) 大蓮寺川、三谷川改修整備の早急な対策の必要性についてお答えいたします。  昨今、全国的に集中豪雨等により被害が発生しており、勝山市といたしましても大蓮寺川、三谷川改修事業は、市民生活の安心・安全を確保するために必要不可欠な重要な事業であると認識しております。  大蓮寺川元禄地下放水路の早期完成に向け、毎年、県への最重要要望事項として位置づけ、今年度も8月29日に福井県知事に直接事業の促進について要望しております。今後も当事業の早期竣工を目指し、県へさらに強く要望してまいります。  また、三谷川河川整備につきましても、公共下水道(雨水)事業の継続的な推進に向けて、県を通じ国に予算確保について要望してまいります。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 第5次勝山市総合計画などで危険性を認識されておられる状況で、長い時間をかけてやれることもあろうかと思うのですが、一刻も早く工事をしていただいて、市民の皆さんの安全に向けて災害対策に努力していただきたいと心より思います。  それでは、避難情報についてお伺いします。  25日当日、午前8時2分、気象庁情報では奥越に大雨による注意を促す情報が出ていたようです。それから1時間30分後、大雨(土砂災害・浸水害)警報・洪水警報の情報が入り、この時点では雨は降り始めだったかと思います。担当部署の方は予想される雨量から避難準備・高齢者等避難開始及び避難勧告の発令に関してはちゅうちょがあったのではないかと思われます。  午前11時過ぎの発令となれば、高齢者・避難行動要支援者の方などは大雨の中の避難となったことが想像されますし、今回、避難所に避難された方は、10カ所の避難所のうちの6カ所に27名、恐らくこれらの方はどしゃ降りの雨の中の避難だったのでしょうとうかがえます。  全市に向けて避難情報発令を決定するその根拠となるものをお聞かせいただきたいのと、避難開始準備完了、それから発令までに至る時系列をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 8月25日の大雨の状況及び避難情報等の発令根拠を説明させていただきます。  当日の大雨につきましては、午前8時過ぎごろから降り初めまして、ほぼ終息した午後2時ごろまでの総雨量が、多いところで約150ミリを観測しまして、ピーク時の午前10時半から午前11時半までの時間雨量は、多いところで約60ミリを観測いたしました。  市内では、道路の冠水、床下浸水、土砂崩れによる通行どめが発生するなどの被害が発生しまして、勝山市では、昨年9月の台風の影響によります大雨に引き続き2度目の避難準備・高齢者等避難開始を市内全域で発令しまして、各地区の公民館、教育会館で一時避難所を開設いたしました。その結果、6地区の避難所に計27名の方が避難されました。  避難情報発令の根拠としましては、勝山市地域防災計画に発令基準を定めています。この基準に基づいた判断が基本となりますが、実際には大雨警報発令の前後から、福井県河川・砂防総合情報のホームページ、それから気象庁のホームページによりまして、市内の雨量観測情報、また土砂災害危険度情報、九頭竜川の河川水位情報、今後数時間の雨雲の動きなどの各情報を入手しまして、基準となる数値等が危険水準に達したかどうか、また各課の市内パトロールの情報等を加え、総合的に判断しております。  次、今回の避難準備・高齢者避難開始の発令から解除までの時系列でございますが、午前8時2分に大雨(土砂災害)警報、午前9時32分に大雨(土砂災害・浸水害)警報、洪水警報、午前10時5分に土砂災害警戒情報が発表され、現在の雨の状況や、先ほど申し上げました気象庁ホームページからの各種情報、今後の雨雲の様子、また各課のパトロールの情報によりまして、大蓮寺川、大用水の水位が危険域にあったことから、総合的に判断し、午前11時10分に一時避難所を開設し、避難準備・高齢者等避難開始を発令しました。  その後、市民の方々から被害の連絡が次々と入りまして、各担当課に対策を依頼していく中で、午後2時ごろには時間降雨量が大幅に減少し、午後2時55分に大雨(浸水害)警報が解除され、午後3時10分には一時避難所に避難されていた避難者の方全員が帰宅されました。  そして、午後4時50分に土砂災害警戒情報が解除され、雨量観測情報、土砂災害危険度情報等の各種情報、また各課のパトロールの状況等から、今後、土砂災害等の危険性がなくなったと判断したこと、また避難者全員が帰宅されたこと、そういう状況によりまして午後5時30分に一時避難所の閉鎖及び避難準備・高齢者等避難開始を解除いたしました。そして、大雨(土砂災害)警報が解除されましたのは、翌朝の6時42分となりました。  以上が当日の状況でございます。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 今のをお聞きしまして、自分はどう考えるのかということなのですが、降り続く雨の中で高齢者、そして避難行動要支援者の困難と危険が予想されます。  気象台からの洪水警報と同時に発令を出そうにも、例えば今回とは別にそれが日曜日、祭日の夜であった場合に、深夜であれば避難所の開設ができていないから出せないということも推測されます。であれば、気象台の大雨注意報、一つ前ぐらいの情報の段階で指定避難場所の開設を準備し、そして警報に変わった段階ですぐにピンポイントや全市において発令ができれば、要介護の避難者に関しては、避難が早くなるのではないかと考えます。  今回を当てはめてみれば、午前8時2分に避難所の開設準備をし、9時半に発令、そして避難開始となる可能性もあったと考えられます。集中豪雨に関しては、気象予報が発達している今日、本当に1日前、2日前、そして予報がわかるという今、その情報を生かして高齢者、そして避難行動要支援者の一刻も早い安全避難対策を進めるにはどうしたらいいか。今回の豪雨被害と避難状況をじっくり検証して、そして現行の集中豪雨避難対策を再度見直すことが必要ではないかと考えます。  それに対して提案はあるのかという前に、自分が問題点として考えるのは、まず雨が降っていない状況で早く避難情報を発令した場合、市民の方から苦情、クレームがつく可能性があるかもしれないという思い。それから、避難勧告、警報などの発令に関して、今以上の市民の理解が必要ではないかという思い。空振りという話を何度も聞くのですが、空振りという発想があるから、それを恐れずにということになるのですが、市民の意識として、こういうことは当たり前なんだという方向にまで市民意識をまず持っていくことが大事かなと。そうすれば、早い避難行動につながるのではないかと考えます。  防災担当部署での早目の発令の決断というのは、市民の災害対応への理解が本当に必要になってくると考えています。被害がなかったから、避難指示を何で出したんだという苦情を言う人は、必ず被害があったときにはもっと言うと私は考えます。25日のあの日の雨がもっと続いていたら、被害はもっと拡大していたと思いますし、被害が少なくて終わった場合にも、何事もなかった場合にも発令者の決断というのは私は尊重され、評価されなければいけないと思います。  なぜなら、市民の命を守るという使命のもとの決断であるからです。防災発令における行政の決断というのは、災害避難意識、市民の何もなくてよかった、これは当然だという市民の理解、そして意識を皆さんに認知してもらえればもっと早くなり、安全につながると考えています。  そこで提案として、今回の豪雨の被害状況を十分に検討して、市民の災害避難意識、警報がなって何もなくてよかった、これは当然だという理解の啓発とともに、発令に対する基準、避難対応の準備、これらが現状、的確かどうかを検証し見直しすべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) ただいまの基準等の見直しをしないのかということでございますが、先ほども申し上げましたとおり、地域防災計画の基準等がございます。そういうものを総合的に勘案しまして、避難準備情報が早く出せるように検討してまいりたいと思います。  また、このたびの豪雨につきましては、当市は幸いにも大災害に至りませんでしたが、これからの台風シーズンに向けまして、豪雨災害はいつでも起こり得るという危機意識を持った万全の注意が必要でございます。人的被害を最小限に食いとめるため、災害が予想される状況においては、空振りを恐れず、的確に避難情報を発令していかなければならないと思っております。  避難情報の発令に当たっては、各種情報を的確かつ迅速に分析し、素早い判断が求められます。その際、空振りとなった場合の批判というのが頭をよぎるのは避けられませんが、何より市民の生命を守るという強い意志があれば克服できるものと考えております。  また、市民の皆様にも早い避難情報を出して、たとえ空振りであったとしても何もなくて無事でよかったと言っていただけるよう、各地区や学校等での防災出前講座による啓発活動、勝山市総合防災訓練や、また日ごろの自主防災組織での防災訓練等を通じて防災意識のさらなる向上に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 市民の防災意識がもっと上がれば、間違いなく発令に関しても出しやすくなると思いますし、行政の信頼も高まってくると思いますので、その辺のこともあわせながら現在の状況の見直し、そして努力されることをお願いいたします。  関連質問になります。七里壁の崩落について。  冒頭で災害時においての警報発令は空振りを恐れないと述べられた市長の言葉、これは防災担当者の大きな力になると思う。何よりも災害の危険から市民の命を守るという行政のトップの姿勢であると感じました。  質問に入ります。25日の大雨で文化財指定26号の史跡、小笠原家のお墓がある開善寺敷地の七里壁が崩落しました。現在、ブルーシートをかぶせたり、いろんな応急処置はなされているようですが、これからの雨、それからともすれば降雪の重量、それを考えると今回以上に崩れたり、二次災害が予想されます。崖下には3世帯ほどの住民がまだ暮らしており、次回崩落があれば、それこそ人命にかかわるのではないかと危惧しています。私は緊急の対策が必要だと思うのですが、市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 上出総務部長。               (総務部長 上出康弘君 登壇) ○総務部長(上出康弘君) 七里壁崩落についてお答えいたします。  8月25日の大雨によりまして、開善寺敷地の七里壁の一部が崩落しまして、壁下の民有地内に土砂が流入したため、応急措置としましてブルーシートで崩落箇所を覆い、被害の拡大を防ぐ措置を市のほうで行いました。  今後の崩落した土砂の撤去等の対応につきましては、被災箇所は民有の宅地であるため、市施工による災害復旧工事での施工は難しく、所有者の方への撤去費用等に対する補助金についても見当たらないという状況でございます。この点につきましては、既に所有者の方へお伝えしてありまして、降雪前には何とかしたいという御返事をいただいております。  市といたしましては、今後、所有者の方々に対して工事施工に関する助言等のサポートを行いまして、適切な対応を求めていきたいと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 人命の危険というのは、一番最初に考えるべきことであると考えます。どうか市民の命、安全を守るという観点から、現在も協力されておられることも十分わかっているのですが、より一層の行政の協力をお願いいたしたいと思います。  次に行きます。耕作放棄地と獣害対策について。  6月議会で市の獣害対策について質問させていただいた続きになるかと思います。荒廃が進む市の農地、そして行政として危機感を持ち対処していただき、勝山に荒廃地をこれ以上ふやすことのないようにという目的の質問でした。  そこで、農政担当・専門職の方には基本的で失礼な質問かとは思いますが、認識の確認ということで最初にお尋ねいたします。市内の農業従事者の方が耕作を放棄する要因はどのようなものがあるとお考えですか。 ○議長(丸山忠男君) 坂井農林部長。               (農林部長 坂井茂敏君 登壇) ○農林部長(坂井茂敏君) 市内農家が耕作を放棄する要因についてお答えします。  勝山市では、ことし6月から7月にかけまして、全集落対象の中山間集落等地区別座談会と中山間集落農業アンケート調査を行いました。その結果、鳥獣害対策と農業に従事しない若者がふえているといった後継者問題の二つの大きな要因が挙がっておりました。  その他としましては、農業機械更新に対する負担の増加や、山際や地区内の小区画農地への支援、農業資材、農薬等の高騰や米価等の農産物価格の低迷などがあり、各地いろいろな要因が複雑に絡み合って、耕作放棄地がふえているものと考えております。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 要因であるとお答えをいただいた中で、結果的に耕作意欲が衰退しているということ、それから特に獣害について提案と質問をさせていただきます。  6月に行った質問の2点は、農地の保全・保護の対策についてと個人農家への獣害支援要請です。農地の保全・保護の対策について、市の回答の要約といいますのは、耕作放棄地はさまざまな要因でふえ続けている、集落で農地を守る集落営農の推進、農業経営の多角化による農産物の生産拡大に、その機械や設備に補助を積極的に行っていくということでした。  個人農家への獣害の支援要請に対し、市の回答の要約は、平成14年から各集落にネット柵などの整備補助を行い、聞き取りによりその効果はあったということでした。そこでまず、市内の獣害による農家の耕作者の現状をお話させていただきます。  4、5年前から獣害対策補助要請集落ごとに山間に張りめぐらされた獣害防止ネットが、現在は簡単に破られるようになっています。そして、多くのイノシシやほかの動物も侵入しています。管理も高齢等、いろんな要件で人手不足で管理ができない、網自体も強度が耐えられず破られていくという状況があって、侵入防止の効果というのが、設置した当時は確かにあったかと思います。しかし、現在はその防止が困難となり、侵入したイノシシなどを個人農家がそれぞれ金網や電気柵、あといろんな設備などを自分で購入して何とかして防いでいるという状況です。  電気柵などは機材も高くて、例えば自分の畑や田んぼが点在している場合には、一つ、二つ、複数用意しなければなりません。これは本当に大きな負担になり、結局それができないとなった田畑というのは防げない、これが耕作を放棄していく要因になっているかと考えています。  イノシシの侵入を防げない田畑は放置されて、どんどん荒廃していくことになります。仮に獣害を防ぐことができれば、つくったお米、野菜が無駄になることはなく、獣害防除に関する労務経費が要らなくなり、もちろん農業共済保険を支払わなくてよくなり、何よりも被害による農耕意欲は衰退せず、それで遊休農地、耕作放棄地、荒廃農地の増加の抑制につながっていくという、獣害を防ぐことによって多くのメリットがあると考えています。  農家の獣害に対する声を聞かれている方も多いと思うのですが、市内全域どこも一緒の被害に遭っているのだから、一つをやればあっちもこっちもということで何もできないということにはなっていないでしょうか。国の農業対策として経営の多角化による生産拡大に積極的に補助していくと6月に回答をいただきましたが、積極的に補助すべきはどこかと言えば、市内1,217軒の農家、4,000名の農業従事者の方の農耕意欲の衰退を抑えて農地を荒廃から守ること、ここにこそ積極的に支援すべきです。  国の農業対策としての大規模農家、生産組合、新規就農、経営多角化などへの支援も、農家の減少、担い手・後継者不足の対策として有効だと思いますが、しかし、今現在勝山市内で頑張っておられる農業従事者、個人農家の方の頑張りこそが、今の勝山市の荒れる場所を防いでいるのではないかと思うわけです。なぜなら、先祖伝来の田畑を守らなければいけない、農業人として農地が荒れることをよしとしない、地域の景観への配慮ということがあって、これは米をつくってもうけるという経済主義がそこにないからです。ほとんどないから、これは今、農家の人が頑張っておられる現状だと思います。これらの個人農家の方たちの頑張りによって勝山市の地域環境や農地の保全に大きな要素があるのではないかと思うわけです。  地域の農業政策は、地域農民の声や現状を重視するべきで、国の農業政策の推進だけではなくて、市独自の地域農業・農家に根差した政策が必要であると考えています。  提案としまして、市内農業従事者、個人農家で続けて頑張っていこうという方の農業機械購入時に消費税を補助として出してはどうか。それから2番目、市内農業従事者、個人農家の方に獣害対策における費用を1割補助しようという姿勢が農業意欲の衰退を抑えていくことにつながっていくのではないかと考え提案します。  質問として、市内1,217軒、4,000名近くの農業従事者の農耕意欲の維持・保持・堅持、そして耕作放棄地の減少を目指して、勝山市農政の専門担当部署として市独自の農業政策、支援、補助政策を立案していくべきだと考えますが、見解をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 坂井農林部長。               (農林部長 坂井茂敏君 登壇) ○農林部長(坂井茂敏君) 農家の意欲の維持を目指した政策、支援、補助についてお答えします。  まず、勝山市独自の農業機械補助として、勝山市水田利用合理化事業の中で、特産物生産拡大事業を行っております。この事業は、一定規模以上の対象作物に対して、JA等の系統などを通して出荷した場合に、農業用機械購入に係る費用について2分の1以内を上限100万円で補助を行っております。この事業は、ことしで3年目となり、今年度限りの事業となっておりますが、ことしは予算を上回るペースで申し込みが来ており、現在13件の申請が来ております。  また、個人農家への獣害対策資材購入時の補助については、年々増加しているイノシシ等の有害鳥獣による農作物等への被害対策として、平成14年度から地域からの要望に基づき、国・県の事業を活用して、電気柵を初めとする侵入防止柵の整備、野生鳥獣と人との生活域を区別するための大規模緩衝帯の整備、さらに野生生物の生息数減少のための個体数調整を地域や関係機関が一体となって進めています。  とりわけ電気柵につきましては、平成28年度末累計で市内約230キロメートルに整備されています。この電気柵の整備については、県、市合わせて2分の1の補助事業を活用しており、過去3カ年での地元負担額の平均はメートル当たり約118円となっております。  このような電気柵を初めとする侵入防止柵の整備の要望を各地から受ける際には、人と野生生物の生活域を区別するため、並びに電気柵等の効力を十分に発揮させるための山ぎわ見通し改善活動もあわせて実施していただくように地域にお願いしておりますが、地域によっては、その農地の所有者に任せ切りになって、山ぎわ見通し活動がうまく実施できずに、野生生物に侵入防止柵を破られ、その効果を十分に発揮できていない集落も見受けられます。  このような現状も踏まえ、勝山市としましては今後も地域や関係機関が一体となり、鳥獣害対策を進めていくことが重要と考えております。  一方で、議員御指摘のように、各個人農家の努力を支援していくことも大切と考えておりますので、国・県に個人農家へも鳥獣害対策の制度に反映できるよう心がけてまいりたいと思います。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇)
    ○1番(久保幸治君) 勝山市の農地、今こうやって個人で頑張っておられる方の農地というのは、かなり大きい面積になるはずです。この人たちが、もし耕作意欲をなくした場合に、多くの耕作放棄地ができてくるということになるし、何とかして一般の農家の方の耕作意欲を保っていただくためにも、何らかの手は打っていくべきだと考えています。どうか農家の方の現状をよく聞いていただき、それに対応していただければありがたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。4番目、有事の際の市民の生命、財産を守ることについて。  北朝鮮の問題についてになります。北朝鮮は、国際社会が強く自制を求めているもとで、これまで数回の弾道ミサイルを発射し、9月3日には核実験を行いました。これは、世界と地域の平和と安定にとって重大な脅威であり、国連安保理決議などに違反する暴挙です。通告なしに日本列島の上空を飛び越える発射、これは極めて危険な行為であり、とりわけ今回の核実験は水爆とも言われていますが、米国を含め国際社会が対話による解決を模索しているもとで、それに逆行する性格を持つ行為です。  アメリカのマティス国防長官が、19日の記者会見で、北朝鮮問題が軍事的解決になった場合には、信じられない規模の悲劇になると指摘しています。こうした事態を防ぐために、国連や中国、日本、韓国と連携していると語りました。このマティス国防長官の信じられない規模の悲劇、これは恐らく核ミサイルによる被害となります。日本に向けられる場合、ターゲットが大都市になるのか、それとも原子力発電所群になるのか、人もいろいろ聞く話なんですが、どっちをねらっているか私はわかりませんと言いますが、そういうことを市民の皆さんも考えるわけです。  仮に今回の実験された模様の水爆における、もしも嶺南被害となったと仮定すれば、距離的に勝山市はレベル3という被害状況になります。全家屋焼失、そして壊死、炭化、重度の被爆、この地域はレベル3という予想になります。これらのことを踏まえて、次の質問をさせていただきます。  国が外交対応を誤れば、戦争になる可能性があります。勝山市からは60キロ先に原子力発電所群があるわけです。これは事実です。こういうことを踏まえて、有事から勝山市の市民の生命、財産を守っていくことは勝山市行政の最優先事項である、基本的なことであると思うからこの質問がしたいわけです。  世界と地域の平和と安定を破壊し、おびただしい犠牲をもたらすいわゆる有事、軍事衝突は絶対に回避しなければなりません。北朝鮮に対してもこれ以上の軍事的な挑発を中止することを求める、そして関係各国にも対話による解決という道を粘り強く求めて追及していく、市民の安全を守り願う意味においても国に対して要請していくべきだと考えます。市長の見解をお伺いします。 ○議長(丸山忠男君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 御質問にお答えします。  北朝鮮は、昨年来、核実験やICBM級を含むミサイルを30発以上発射するなど、国民の生命、身体、財産、我が国の領土、領海の安全を脅かし、たび重なる国連安保理決議に違反するなど暴挙を繰り返してきております。  また、8月29日午前5時58分には、今ありましたように我が国上空を通過する弾道ミサイルを発射いたしました。これは、航行中の船舶、航空機、国民の生命、身体、財産を直接脅かすものであり、国民が不安を感じ、平穏な生活が奪われたことは極めて深刻かつ重大な事態で、断じて容認できないものであります。  全国市長会では、北朝鮮に対し即時に声明を発し、我が国及び周辺国の安全を大きく損ない、地域の平和・安全を脅かす挑発行為を即時中止するよう厳重に抗議したところであります。こうした市長会を通した抗議・要請とともに、市民の命と財産を守るために、正確な情報発信等に努めていく所存であります。 ○議長(丸山忠男君) 1番。残り8分です。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 私は牧場でヤギを飼っており、疲れるとヤギと一緒に休憩したりしています。夕暮れどきがすごくきれいなんで、ヤギと一緒にいるのが楽しいのですが、空を見上げるとジェット機の航跡というのが、あれがもしミサイルだったらと恐ろしく感じることがあるんです。この平和をいつまでも持っていたいと思うわけです。何とかそういうことになっていかないように、努力していきたいと思います。  核兵器の廃絶についての質問もお願いします。  今や人類の恐怖である核兵器の存在、私たちは人間としての生存権をかけて核兵器の廃絶に声を上げるべきだと考えます。アメリカを初め核兵器の保有国は、北朝鮮に対し核兵器の保持・製造の廃止を訴えます。理由は、米国に言わせれば、北朝鮮はならず者国家だからということです。  一方の北朝鮮では、あなたたちの国がたくさん持っているものを、なぜ私たちが持ってはいけないんだと言います。そして、同じく北朝鮮の方は、私たちはつくったかもしれないけど、まだ1発も使ってない私たちがならず者なら、2発も使ったあなたは一体何者なんだという、論理とも言えない言い争いというのが、これこそが世界から核兵器をなくさなければいけないという理由になります。論理ではありません。こういう状況こそが、世界から核兵器をなくしていかなければいけないという理由になると思います。  北朝鮮の核実験、ミサイル開発問題の現状は保有国の核抑止力よりも核戦争の脅威が現実化しているように思います。政府に対して核抑止力論にしがみつくのではなくて、唯一の被爆国としての原点に立ち返り、国際的な核兵器禁止の世論形成に努めて、国連会議で採択された核兵器禁止条約の批准を、地方行政から政府に対して求めていくことは、遠回りではあるようですが、勝山市民の安全・安心な暮らしに必要だと考えています。市長の見解をお伺いいたします。 ○議長(丸山忠男君) 松村副市長。                (副市長 松村誠一君 登壇) ○副市長(松村誠一君) 核兵器禁止条約の批准を地方行政から求めることについてお答えいたします。  勝山市が平成2年に非核平和都市宣言を行っているとおり、全国では9割の自治体が非核平和都市宣言を行い、市民の平和な暮らしを求めているところであります。  今回、国連における核兵器禁止条約の批准については、各保有国や日本、韓国などの核の傘の下にある国が、むしろ当面の安全環境が損なわれることなどを理由に参加を見送りました。  今後、日本は唯一の被爆国としてNPT核拡散防止条約のように、核を持つ国と持たない国双方が参加できる条約締結の橋渡し役として力を尽くし、ひいては国民、市民の安心・安全を確保すべきと考えます。 ○議長(丸山忠男君) 1番。               (1番 久保幸治君 質問席登壇) ○1番(久保幸治君) 人間が生きていく生存権をかけての願いを、私だけではなく市民全ての思いを、この核兵器の廃絶にかけていきたい、そう願っていきたい、そうなる世界になりたいと思っています。  私のつたない質問と、そして理事者の皆さんの回答というのが、少しでも市民の役に立つように願いまして、きょうの質問を終わらせていただきます。 ○議長(丸山忠男君) 以上で一般質問を終結いたします。              ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 次に、日程第2、議案第13号から日程第14、認定第2号までの13件を一括議題といたします。 ○議長(丸山忠男君) これより質疑に入ります。                (「質疑なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山忠男君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。 ○議長(丸山忠男君) ただいま議題となっております各議案のうち、認定第1号及び認定第2号を除く各議案については、お手元に配付の委員会付託表のとおり、議案第13号を予算委員会に付託いたします。議案第14号を含む4件を総務文教厚生委員会に付託いたします。議案第16号を含む6件を建設産業委員会に付託いたします。 ○議長(丸山忠男君) お諮りいたします。  認定第1号、認定第2号の2件については、6人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思います。  これに御異議ありませんか。                (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(丸山忠男君) 御異議なしと認めます。  よって、これら2件については、6人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 ○議長(丸山忠男君) ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、久保幸治君、竹内和順君、吉田清隆君、下道惠子君、帰山寿憲君、倉田源右ヱ門君、以上、6名の諸君を指名いたします。              ――――――――・―――――――― ○議長(丸山忠男君) 次に、日程第15、請願陳情について報告でございますが、9月8日までに受理いたしました請願陳情は、お手元に配付の請願陳情文書表第1号のとおりであります。それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ○議長(丸山忠男君) 次に、休憩中に開かれました議会だより編集特別委員会におきまして、正副委員長の互選が行われましたので、その結果を御報告いたします。  委員長 帰山寿憲君、副委員長 久保幸治君、以上であります。 ○議長(丸山忠男君) 以上で、本日は散会いたします。           ―――――――――――――――――――――――          午後 3時46分 散会...